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2003年1月発行 広報よみたん / 11頁

感想文で最優秀賞受賞 ふれあい体験学習を題材に

感想文で最優秀賞受賞
ふれあい体験学習を題材に

 去る七月二十三日、健康共生課主催の「夏休み 赤ちゃんふれあい体験学習」が高志保子ども会の六年生を対象に開催されました。
 今回、参加した知花えり子さん(読谷小学校六年)の感想文が、平成十四年度の沖縄タイムス図画、作文コンクールで最優秀賞を受賞しましたので紹介します。
 
楽しかった
 赤ちゃんふれあい体験

 私たち高志保子ども会の六年生は、七月二十三日に村役場で行われた「赤ちゃんとのふれあい体験」に参加することができました。「何かドキドキしてきたね。赤ちゃんって、小さいからおとしたり、ケガさせたりしないように気をつけようね。」出発のバスの中で、友だちと赤ちゃんの話をしながら、喜びと不安で私の胸の中はいっぱいになりました。
 役場に着くと、まず初めに人形の赤ちゃんを抱いて、赤ちゃんを抱く練習をしました。人形の赤ちゃんは、三キロだと話していましたが、私のイメージしていた三キロよりだいぶ重く感じました。
 次に、赤ちゃん誕生までのビデオを見せてもらいました。お腹の中にいる赤ちゃん、二、三センチなのですが、小さな命が動いているのがはっきり見えました。お腹の中で、お母さんに守られながら、毎日少しずつ成長している様子がよくわかりました。お腹の中で、約十か月成長すると、いよいよこの世界に生まれてきます。頭から少しずつでてきて、生まれるのに二時間もかかっていました。私が生まれてきたときには、どうだったんだろう、私のお母さんも大変だっただろうな、と思うと、お母さんに「ありがとう」と言いたい気持ちでいっぱいになりました。赤ちゃんのために、赤ちゃんが幸せになるように、素敵な名前を考え、おっぱいやミルクを与えたり、おふろに入れたり、お母さんは大忙しですが幸せそうでした。
 約三〇分のビデオが終り、いよいよ、赤ちゃんたちとの対面です。私は、緊張しながらも、しっかり手を洗って、赤ちゃんのいる場所へ移動しました。その日は、九人の赤ちゃんが、私たちをむかえてくれました。泣いている赤ちゃん、笑っている赤ちゃん、ねている赤ちゃん、赤ちゃんの表情はさまざまでした。
 私は、一番最初に、おとなしい赤ちゃんを抱っこさせてもらいました。人形の赤ちゃんとは違って動くので、抱きづらかったですが、とても愛らしく感じました。私たちが赤ちゃんとのふれあいを楽しんでいる間、赤ちゃんのお母さんたちは、自分の子どもの様子や離乳食の作り方の話をしていましたが、ほんとうは、すごく赤ちゃんのことが気になっていたかもしれません。
 次は、赤ちゃんに離乳食をあげるのに挑戦です。食事の堅さとか熱さに気を付けながら少しずつ口の中に入れてあげます。はじめて食べる食事に、しかめっつらをする赤ちゃん、もっとほしがる赤ちゃんもいました。少しの量をあげるのに、ゆっくりゆっくりのペースなので結構時間がかかりました。でも、食べたあとの満足そうな顔を見ると、私もうれしくなりました。
「赤ちゃんってかわいかったね。」「泣いた赤ちゃん、泣きやますのって大変だったね。自分があせってしまうよね。」「もう一回、やってみたいと思わない?二回目は、上手にできそうな気がするね。」「また、やりたいね。」帰りのバスの中では、自分が世話した赤ちゃんの話でもちきりになりました。出発前のドキドキ、緊張感は、一人ひとりの中で充実感へ変っていました。
 私は、今回の「赤ちゃんふれあい体験」を通して、たくさんのことを学びました。まず一つ目は、お腹の中にいるときも生まれてきてからも、お母さんは赤ちゃんに気をつかいながら、小さな生命を大切に大切に育てているということです。何もしらないように見える赤ちゃんだけど、赤ちゃんの寝顔や笑顔を見るとふしぎなことに、お母さんも幸せな気分になれるそうです。赤ちゃんとお母さんの中には深いつながりがあるなあと感じました。
 二つ目は私も十二年前までは、赤ちゃんだったことに気付きました。今では、自分でできるようになっていることも、赤ちゃんのときには、家族の人にしてもらったり、教えてもらったりして、今の自分がいることに気付きました。
 三つ目はいつか自分もお母さんになり、赤ちゃんを育てる機会がやってくるかもしれないということです。そのときには、自分の大切な赤ちゃんを責任をもって育てていかなければいけないということです。
 また地域には子育てを応援してくれる場所があるということを知り勉強になりました。最後に、自分のお母さんに、「お母さん、大切に育ててくれてありがとう。これからもよろしくね。」と伝えたいです。

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