読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2003年2月発行 広報よみたん / 10頁

沖縄での研修 将来は語学を活かした仕事に 比嘉 明日香

沖縄での研修
将来は語学を活かした仕事に      比嘉 明日香

 既に、沖縄に来て半年が経ちました。着いた日や研修が始まった日は昨日のことのように覚えています。
 この六か月間色々なことを学んで来ました。毎日午前中は日本語の勉強でした。私は日本語は話せますが、今まで「日本語の勉強」と言うのはしたことがありませんでした。それで文法の勉強などをして、知らなかったことや、めずらしいことがたくさんありました。もう忘れて、きらいだった漢字は日本に来てから大切さが分かりました。そこで何年間もほっておいた漢字もまた少しずつ練習し始めました。これからも続けていきたいと思います。
 初めての三線の授業や書道の授業は、とてもきんちょうし、できるかどうか不安でしたが、やっていくうちになれてきました。ITやDTPの時間はコンピュータの授業で、分からないことが色々ありました。以前はコンピュータはインターネットでメールをしたり、ワードで原稿を作ったりすることだけでした。でもここでは元の絵や写真を変化させたり色々なくふうを加えたりして遊びながら作品を作ることができました。ある時期はまた、小学生にもどったとも思いました、それは陶芸や紙粘土の授業でした。小学校以来このようなことをしたことがなかったからです。シーサーを五匹ぐらい作りましたがみんな違う形やポーズで楽しかったです。
 二か月間、週に一回は授業で外に出るのが楽しみでした。それは写真の授業でプロのカメラを持ち色々なくふうをし、写すことができたからです。色々な写し方を習った後で残りのフイルムを使って自由に写さなければなりませんでした。でもいつも何をとればいいか分からなくて困っていました。いつも周りにある物を写したり、普通に見ている物も写し方で変わるのに気付きました。この授業は私にとって、役に立ったと思います。それで今でも遊びにいくと、写真を写すときは、習ったことを使うようにしています。
 私は十月から嘉手納外語塾に週に一回行き、事務研修や塾生達と一緒に英語の授業も受けることができました。みんな親切でよくしてもらい、研修生以外、沖縄の友達もできてとてもよかったです。いい経験でした。
 毎月授業のスケジュールが変わるのが楽しみでした。それは今までやったことがなかったフラワーアレンジメント、そろばん、絵手紙などができたからです。沖縄の文化が知ることができ、色々な先生にも出会うことができました。
 初めの一か月間の研修生活は一人で先生との二人の授業だったので毎月新しい研修生たちがヒスパニック文化センターに来るのが楽しみでした。少しずつ人数がふえていって九月の半ばには九人になりました。友達もでき遊びに行くことが多くなりました。特に週末はみんなと沖縄の色々な所を見学し、たまには二人、三人でショッピングもしました。今まで本当に短い間でしたがみんなと色々な経験をしたり楽しい時間を過ごしたりした思い出がたくさんあり別れるのがつらいです。それぞれ国に帰ってもここでのことは心の中に残して、いつまでも友達でいたいと思っています。
 半年間日本で色々なことをして、これからボリビアに帰らなければいけません。将来何をしたいか分からなかった私にとって、この研修を受けることはいい経験でした。それはここに来て言葉の大切さが分かったからです。それで日本語や英語が上手になり、また他の言葉も覚えたいと思っています。そして通訳の仕事や旅行会社で働くことができたらいいなと思っています。コンピュータももっと勉強し、自分から何でもできるようになりたいです。日本で習ったことを生かしていきたいです。
 沖縄で過ごしたことは一生忘れません。両親のふるさとに来れて、ここの美しさが分かったことや「ウチナンチュー」との付き合いや他の国の研修生たちと友達になれたことは本当によかったです。うれしいことばかりでした。
 研修生として、沖縄に来るチャンスをくださった役場の皆さん、親戚の皆さん、沖縄で出会った友達や先生方、色々とお世話になり、本当に心から感謝しています。
 「どうもありがとうございました!」

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