読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2003年5月発行 広報よみたん / 10頁

めざせ健康村ゆんたんざ一 まさか!読谷長寿の危機

ざせ健康村ゆんたんざ一
まさか!読谷長寿の危機

 「沖縄県の男性寿命二六位に転落」と今マスコミ等で騒がれている「沖縄長寿の危機」。あなたは、このことを対岸の火事としてとらえていませんか。
 最近、新聞に公表された沖縄県市町村別、平均寿命のランキングで、我が読谷村は、五三市町村中、男性三〇位、女性四五位と不本意な結果が出てしまいました。
 「まさか!」の声が聞こえそうですが、現実を見据えて、何故このような状況になったのか、その背景を考えていく必要があるのではないでしょうか。
 その背景が何なのかを明らかにするため、今月より、健康に関するデータを分析し、それを広報紙に連載で掲載していきます。村民一人ひとりが健康に関心を持っていただきたいと思います。
 そこで今回は、平成十四年度の住民健診結果をお知らせします。検査結果が正常範囲を超えた方の割合を、年代別、男女別で多い順に比較してみました。
【平成十四年度読谷村住民検診所見順位(四五九七人)】
 あなたの、健診結果と比較していかがでしょう。
 有所見者を個人個人でみると、なんと、一人でいくつも所見を併せ持っている方がたくさんいらっしゃいます。特に肥満、高脂血症、高血圧、高血糖などの所見を合わせもつことを、マルチプルリスクファクター症候群(複数の危険因子を持った状態)といいます。このように、複数の危険因子を持ち合わせているのに、治療しなかったり、生活習慣を改善しないまま五年~十年も放置していると、脳や心臓などの大きい血管を傷め、脳卒中や心筋梗塞になる確率が、所見のない方より三十五倍も高いことがわかっています。
 ご自身の健康状態を毎年継続して把握する事はとても大切なことです。そのためには、住民健診や人間ドック等を積極的に受けてマルチプルリスクファクター症候群になっていないか、チェックしていく必要があります。
 さて、今年も六月から長浜区を皮切りに住民健診が始まります。自分の体(血液の質、血管)をまもり、脳卒中や心筋梗塞を避けるために、病気の予防、健康づくりの第一歩として積極的に健診を受けてほしいものです。
文・健康共生課
 保健師 比屋根美千代

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