読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2003年8月発行 広報よみたん / 9頁

保育の窓 十一 祖父母との関わりを通して

保育の窓 十一
祖父母との関わりを通して

 「今日は何しよう。」毎朝登園して来る子供たちは、胸をワクワクさせています。「ウサギをだっこしたい」「セミをいっぱい取る」「サガリバナのお花咲いたのかな」「オオゴマダラ元気かな」等々、のぐさ保育園では、今日もたくさんのお友達(虫・小動物・花等)がみんなを待っています。毎日、触れ合ううちに子供たちは虫や動物が大好きになりました。
 のぐさ保育園では、情操豊かな優しい心を育むためにも自然体験学習を行っていて先日も、おじいちゃんおばあちゃんに手伝ってもらって草取りやお芋を植える事にも挑戦しました。中には生まれて初めて草取りをしたというお父さんお母さんもいたようです。秋になったらまた手伝ってもらって芋掘りしようと今から楽しみです。
 また、のぐさ保育園では、核家族化なんて感じさせない程、七夕・運動会・発表会・音楽発表会等の行事にはたくさんの祖父母、いとこ、おじさんおばさん等、親戚や近所のお友達まで大集合します。特に、運動会の親子三大リレーは、子供たち、祖父母、父母へとバトンタッチして、家族の力を合わせて、みんな年も忘れて一生懸命走る様子は感動させられます。
 地域に根ざした保育を行うためにも、毎年地域の老人会をお招きして、子供たちと交流会を行っています。みんなこの日がとても楽しみで、わらべ歌やエイサー、舞踊等も練習しています。その日はみんなでわらべ歌を歌ったり、昔の玩具や民具づくりをしたり、子供たちがエイサーを披露すると、おじいちゃんおばあちゃんは、三線、カラオケ、琉球舞踊等を披露し、場を盛り上げてくれます。また昔の生活の様子や教訓等をおじいちゃんおばあちゃんに話してもらうと、楽しそうにゲラゲラ笑ったり、聞き入ってしんみりしたりと、本当に大切な心の交流が出来るひとときです。沖縄の良さや文化を大切にする心を育てるためにも今後も積極的にこのような行事を計画したいと考えています。
 園児たちが地域を大事にし、お年寄りを思いやり、常に優しい気持ちで接していけるような人材に育ってほしいと願っています。
文・のぐさ保育園 仲村恵子

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