読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2003年9月発行 広報よみたん / 9頁

保育の窓 十二 広い園庭は自然がいっぱい

保育の窓 十二
広い園庭は自然がいっぱい

 雨あがりの青空に、真っ白な入道雲が広がっています。「おはようございます」の元気な挨拶で園の一日が始まります。じっとしていても汗がにじむ暑さの中、子供たちはひとときもじっとしていることはありません。
 そのエネルギッシュなこと、夏の暑さは子供たちの元気を倍増してくれるようです。「先生お外行くよ」と大きい子も小さい子も誘い合い園庭へ繰り出して行きます。
 園庭では子供たちも一緒に、うさぎやにわとりの世話、虫取り網を片手にバッタやトンボ捕り、チョウの観察、草花を摘んで遊ぶなど朝の風景です。
 それぞれ子供たちは、好きな遊び場所を見つけて…園庭北側には高い築山、そこには大きなガジュマルの木が茂っています。こんもりとした木々の広間に座り「これ僕たちの家だからね。」と満足そうに教えている年長さん、その側で女の子たちが赤土でだんご作りをしたり、ごちそうを作り、レストランごっこをするなど子供の大好きな場所です。また、ガジュマルの木に登り、涼しい風を感じながら友だちのツーリングやサッカー遊びの様子を眺めている子や築山の下方のヒューム管では気の合った子供たちがおしゃべりを楽しんでいる姿が見られます。保育者も一緒にすべり台やブランコに乗ったり園庭の散策や砂遊びなど子供たちが思い思いに遊べる広い園庭は自然がいっぱい。子供たちにとってすばらしい自然の宝庫なのです。
 だんだんと気温が上昇すると、子供たちは築山ヘバケツで水を運びどろんこ遊びへと移行していきます。初めはベタベタ自分の体へつけて遊んでいた子「Kちゃんさわっておもしろいよ」「いや汚い」「どろんこオオカミになるぞ」とやりとりをしているうちに追っかけっこが始まり二人三人とオオカミが増え、周りの子供たちも加わり、ダイナミックに「オオカミごっこ」が展開されます。まもなくオオカミは水場に追われて水遊びへ…。夏ならではの解放的な遊びを存分に楽しんでいます。
 園内での自然は子供たちにとって一番身近で毎日触れ合うことができる自然です。動物や植物など触れ合うことで心が癒されたり、育てることの楽しさを知っていきます。これからも子供たちが、自然との触れ合いを豊かに体験出来るよう環境づくりをしていきたいと思います。
文・読谷村北保育所
       佐久真昭子

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