読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2004年1月発行 広報よみたん / 2頁

新年あけましておめでとうございます。  読谷村長 安 田 慶 造

新年あけましておめでとうございます。
 読谷村長 安 田 慶 造

 輝やかしい「さる年」を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
 昨年中は村政運営に当たり、村民各位の深いご理解と格別なるご協力を賜り、心からお礼を申し上げます。今年も全職員力を合わせ、精一杯頑張ってまいりますので、変わらぬご指導、ご鞭撻を心からお願い申し上げます。
 今、全国の自治体は合併問題で揺れ動いております。この問題はもともと国の財政難に起因するものではありますが、とはいえ国からの地方交付税は確実に削減されて参ります。読谷村としましては国からの押しつけによる合併ではなく「読谷の未来は読谷が選択する」を基本理念とし、既に行政改革推進本部を発足させ様々な調査・検討を行っております。
 なお、合併問題に関する詳細につきましては昨年の十月号の村広報から連載しておりますので、村民の皆様も是非一読されて共に考えて頂きたいと思います。
 さて、日米間で合意されました読谷補助飛行場及び楚辺通信所の返還予定期限までいよいよ一年余りとなり、返還後に空白なく事業着手ができるよう関連調整の作業ペースを一層加速させなくてはなりません。関係各位の尚一層の取り組みを心からお願い申し上げます。また、継続して進められております読谷飛行場東側の先進農業支援センター整備事業は、今年は平張りハウス整備等、来年はビニールハウス等の整備を行う予定であります。
 沖縄サミットを機にはじまりましたEU(欧州連合)との交流は、インターネット交流、一昨年の第一回目に続き、昨年は両中学校から各々二名計四名の中学生をフランスへ派遣をいたしました。国際化が進展する中、広い視野と柔軟な感性をもった人材の育成は極めて大切な事だと考え、これまでの海外ホームスティ派遣事業とあわせ継続し、受け入れ交流までの発展ができればと思っております。昨年はベルンハルド・シェプターEU駐日大使が来村され、今後ともこの交流を是非続けて欲しいと希望されておりました。そして二日間にわたり読谷まつりを参観下さり大変感激をされておりました。
 世界遺産周辺整備事業は、昨年はヤチムンの里の駐車場整備を行い徒歩で窯場を散策できるようになりましたので、是非多くの皆様方が足を運ばれていただければと思います。また、観光振興事業として進めております「むら咲むら」では体験滞在型施設の整備をすすめておりますが、これは修学旅行生を中心に学校やクラス単位、あるいは家族単位で様々な体験学習ができる施設であります。更には世界の空手家を対象とした「研修センター」の準備も進められております。このように世界遺産の座喜味城跡を中心とした、村内の観光資源の整備、利活用により一層の誘客ができるものと期待をしているところであります。
 本村では昨年、(故)比嘉秀平氏に対し、沖縄の極めて困難な時代の行政主席としてご活躍されましたご功績を讃え、本村四人目の「名誉村民称号」を授与いたしました。ただ、読谷山花織の復興にご尽力されました名誉村民の與那嶺貞さんがお亡くなりになられましたことは誠に残念なことでありました。
 以上本村の動きをいくつか申し上げてまいりましたが、素晴らしい地域づくりの為には村民皆様のお力添えがなによりも必要であります。どうか村民各位の変わらぬご理解、ご協力を心からお願い申し上げます。
 結びにあたり、二〇〇四年の門出が輝かしいものでありますよう、各方面での村民各位の更なるご活躍とご家族の皆様方のご健康、ご多幸を心からご祈念を申し上げます。

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