読谷の自然(92)昆虫類【チョウ類】31
アサギマダラ(マダラチョウ科)
前バネの地色は黒、後ろバネは茶色、中央部は半透明のライト・ブルー(あさぎいろ)です。アフガニスタンからヒマラヤ、中国大陸、東南アジア、台湾、日本に分布し、日本では関東以南に定着しています。沖縄で成虫は十月から翌年の五月にかけて見られ、夏はほとんど見つかりません。
飛び方はゆるやかで、驚くと上空に舞い上がります。ツワブキやセンダングサの花によくきます。幼虫の食草はサクラランやソメモノカズラなどです。
長距離移動するチョウとして知られ、海を渡り千㎞以上も移動することが分かっています。これはハネにマーク(印)をつけて調べた結果分かったことです。マークから、いつ、どこで、だれが放したチョウか分かります。本州でマークされたものが沖縄島や南大東島、さらには台湾に渡った例や、逆に種子島から北上して福島県で見つかった記録があります。春に琉球列島から北へ、秋に本州から琉球列島方面へ南下することが明らかになっています。夏に沖縄で見つからないのは、北へ移動していたからです。移動ルート解明のため、毎年、マークされたアサギマダラの行方を全国各地で追跡調査しています。
写真・文:沖縄県ミバエ対策事業所 小浜継雄