読谷の自然(98)昆虫類【チョウ類】~イシガケチョウ~(タテハチョウ科)
ハネに「石垣」のような模様があり、イシガキチョウとも呼ばれます。ヒマラヤから中国、インドシナ、台湾、日本にかけて分布し、日本では本州(三重県以西)から琉球列島に生息しています。林の周辺に多いチョウで、座喜味城跡や伊良皆のサシジャームイのまわりで観察できます。成虫が見られるのは三~十二月です。
あまりはばたかず、滑空するように飛び、樹上の高いところにハネを広げて止まります。驚くと葉の裏に張りついて身を隠します。センダングサなどの花の蜜を吸いますが、腐った果実や動物の死体から汁を吸うこともあります。オスは吸水のため湿った河原や道路上に集まります。数匹から、ときには数十匹の集団で吸水することがあります。食草はイヌビワやガジュマルなどで、幼虫はこれらの芽や若葉を好んで食べます。
文・写真 沖縄県ミバエ対策事業所 小浜継雄