めざせ健康ゆんたんざ20
糖尿病の増加をストップ!~予防はよい生活習慣の積み重ねから~
平成十六年度の住民健診も十二月十九日(日)の総合福祉センターでの日程を残すのみとなりました。各字の検診会場で、ほとんどの検査結果が「良好」という高齢者も多く受診にみえ、その方たちから健康の秘訣を教えていただく機会があります。健康法について話す皆さんのお顔はいきいきとしていてこちらまで楽しくなります。中でも印象深いのは、「おもてなしを受けた場合であろうが、健康のためには必要な量だけ食べてあとは断っている。」というある高齢者のお話でした。「もてなしの心」があつい読谷村。健康を守るためには固く意志を貫くことも時には必要なのかもしれません。
読谷村において、糖尿病患者の重症化が進んでいることを何度かお伝えしてきました。県全体でその傾向は広がりつつあり、糖尿病で亡くなる人の割合は沖縄県が四七都道府県中、第二位(平成十二年度)でした。糖尿病予防の対策が急ぎの課題となっています。原因は様々で、食べ過ぎによる肥満、運動不足、アルコール、ストレス、遺伝等…。
住民検診に来られた方に「健康のために気をつけていることは?」と尋ねると①「量を控えバランスよく食べる」②「よく体を動かす」という答えが多く返ってきます。この最も大切な二点を習慣づけられたらきっと糖尿病患者の増加にストップがかけられます。しかし、何かと忙しい現代人!、わかっていてもなかなか取り組めない方も多いと思います。そのような方には「三日坊主でもいいから出来ることから始めてみてください。」とお話ししています。忙しくて中断しても、また思い出した時始めることで効果はあります。「昨日食べ過ぎたから今日は食べる量を控えよう」「以前ウォーキングをしていた時は体重も減っていたな、また始めようかな」といった小さな積み重ねも、よい生活習慣をつくるきっかけになるはずです。
健康共生課保健師 島袋敦子