年頭のご挨拶
読谷村議会議長 前田善輝
村民の皆様、明けましておめでとうございます。
二〇〇五年の新春を迎えるに当たり、読谷村議会を代表致しまして、謹んで新春のお慶びを申し上げます。皆様にあっては、さぞかし明るく希望に満ち、胸膨らむ新年をお迎えのことと存じます
さて、本村議会は、これまで積極的な議会活動を展開し、議会機能の強化と本村の振興発展のため多くの成果を挙げてまいりました。これも偏に村民お一人お一人のご支援ご鞭撻の賜と日頃より感謝申し上げております。新年に当たりあらためて敬意と感謝の意を表しますとともに、今後とも議会が公正、公平かつ円滑な運営が図れるよう、議長として誠心誠意最善を尽くす所存であります。
さて、この一年を大きく揺るがしました政府の行財政構造改革は、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」いわゆる「骨太方針2004」が昨年六月に閣議決定されたことを受け「官から民」へと公共部門の民間移管・規制緩和が図られております。三位一体改革は、地方分権の流れを推し進め、税源移譲などで地方の自主性を高めるのが最大の狙いでありましたが、地方においては補助金や地方交付税の大幅な削減をはじめとする税源移譲を伴わない三位一体改革が行われております。それは社会保障や福祉制度の見直しや切り捨てにまで踏み込み、私たちの生活を根底から揺るがしかねなく、本村においても、この三位一体改革の煽りを受け、この交付税削減が地方財政を圧迫しており厳しい状況にあります。
一昨年より全国各地で吹き荒れた「平成の大合併」問題は、市町村合併特例法の期限切れが今年三月に迫り、県下でも合併に取り組む市町村もあります。読谷村としましては、北谷町、嘉手納町との三者で将来像を見据えた事務レベルでの議論を重ねておりますが、三町村が合併するにしてもしないにしても、地方交付税削減による財政逼迫は避けられず、行政側として細部にわたる予算の切りつめが行われているところであります。
村議会としましては、村民の総意を受け止め、行政と十分な議論を展開しながら、限られた財源の中でどうすれば高度な住民サービスが維持できるのかを、求めていきたいと思います。
終わりに、日米合同委員会の返還合意により、一部返還された嘉手納弾薬庫一部地区を始め、長年の懸案でありました読谷補助飛行場返還という歴史の節目を目前に控えております。村議会といたしましても、議会の果たすべき役割を自覚し、村民の皆様のご期待に添うよう決意を新たにしているところであります。
その他、昨年を振り返りました時に、拉致問題を含む北朝鮮問題、国会の有事法の成立、自衛隊の海外派兵、辺野古への新たな基地の建設、沖縄国際大学構内へのヘリ墜落と事件事故の多発した年であったことは否めません。しかし、必ずしも殺伐とした話題ばかりではありませんでした。特に特筆すべきは、六月の沖縄県議会議員選挙において本村から初の二人の県議会議員がそろって当選を果たし、県政の場でのご活躍に大きな期待を寄せているところであります。
なお、昨年は南米ボリビアにおいてコロニア・オキナワ入植五〇周年記念式典が盛大に開催されました。先人の血のにじむようなご苦労が偲ばれました。コロニア・オキナワの皆様の一層のご奮闘をご祈念申し上げます。
また、読谷まつり三〇周年記念事業をはじめ、読谷村ソフトボール協会創立三〇周年記念式典そして、文化・スポーツ活動に多くの児童生徒の活躍があり、その一つびとつに村民各位が関わり活力ある読谷村づくりが体現されております。
今年も地方自治の進展をめざし、村政発展のため一生懸命頑張ってまいりたいと存じますので、村民各位のなお一層のご支援とご協力をお願い申し上げ、皆様のご健康とご多幸を心より祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
謹賀新年 読谷村議会
議 長 前田 善輝
副議長 知花 勝
議 員 知花 徳栄
源河 朝法
當山 勝吉
長浜 宗則
仲宗根 悟
比嘉 郁也
新垣 修幸
嘉手苅林春
伊波 篤
城間 勇
比嘉 正道
照屋 清秀
山内 清高
山内 政徳
當山 弘
喜友名 昇
知花 昌一
山城 正輝
佐久間盛夫
事務局長 仲宗根盛良