読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2005年1月発行 広報よみたん / 4頁

明けましておめでとうございます 読谷村教育長 比嘉 隆

明けましておめでとうございます
 読谷村教育長 比嘉 隆

 我が国では、諸々の抜本的な改革がなされようとしておりますが、なかなか混迷の域を抜け出すことはできません。
 二〇〇四年の世相を象徴する漢字に「災」が決まりました(日本漢字能力検定協会)。二〇〇四年は新潟県中越地震や相次いで列島に上陸した異常台風、夏の猛暑など記録的な天災とイラクでの人質殺害や幼児虐待、佐世保の女児殺害事件など人災が多発した年でもありました。その中にあっても「アテネ五輪」での日本選手の活躍とメダルラッシュ、本村児童生徒のスポーツ・文化活動としての九州大会派遣、全国大会派遣は明るいニュースでありました。
 人類の歴史は、常に先人の「克服への挑戦」であったことを考えれば、いつの時代でも問題のない時代など、ないのかもしれません。そのような考えに立ち私たちは「明日に向かって常に挑戦する」気概を持って進まねばなりません。
 二〇〇四年の世相を象徴する漢字「災」を「奥の院」の舞台に掲げられた大パネルに揮毫する清水寺の森清範貫主は「災いが転じて和を招くように今年は心一つになって世界も日本も和になってほしい」と語っておられます。特に過ぎし世相が暗かっただけに一層、その感を強く持たざるを得ません。
 さて、教育委員会といたしましても、新しい教育の動向を踏まえ、新世紀にふさわしい教育の在り方を見据え、新しい時代を切り拓く、心豊かでたくましい幼児・児童生徒の育成を目指して、全ての学校教育段階を通じた教育施策を推進しているところでございます。
 教育委員会の一年の歩みを特徴的なものだけを列挙し紹介することにいたします。
【教育総務課】
○喜名小学校グラウンド総合整備事業の実施、古堅給食調理場給食配送車両の購入事業、読谷小学校屋内運動場(体育館)の新増改築事業
〔課題〕古堅中学校校舎全面改築事業、読谷中学校校舎全面改築事業
【学校教育課】
○読谷村中学生フランス派遣事業(四人)、読谷村中学生海外ホームステイ事業(八人)、学力向上対策実践報告会の推進(小学校五校・中学校二校。小学校の達成度、中学校の達成度テストの目標値も各校とも昨年を上回る)
○各小学校、中学校、高等学校とも連携を深め、実践主題を決めて実施。読谷高等学校の進路指導の充実は県下でも高い評価を得ている。
○青少年センターによる教育相談の充実。
〔課題〕不登校ゼロを目指して、心の居場所づくりの推進
【生涯学習課】
○子育て支援事業の推進(若い母親を支援するため、子育て支援サポート・リーダー養成講座「前期・後期」の実施)
○ふれあい交流館事業(一九講座)の実施
○第二一回健康づくり村民のつどいの開催、平和の森球場の遊歩道にウォーキングロードの整備、村民音楽祭、子ども芸能祭の開催
○図書館での野外シアターの開催、図書館各種講座の公開
【文化振興課】
○村立歴史民俗資料館の「読谷山のボーシクマー展」は他市町村(主に伊江島)の経験者も一堂に集い交流を深めた。その内容等も内外に紹介され、高く評価された。
○資料館開館三〇周年の企画展(花織展)
○琉球ガラス「現代の名工、大城孝栄、稲嶺盛吉、桃原正男三作家展」
○県内女流作家四〇名のパワフルな作品の展示。
 これらの企画展、特別展に関しては、いずれも大きな反響があり観客を魅了した。
○『読谷村史』第五巻資料編4(上巻・下巻)が第二十五回沖縄タイムス出版文化賞特別賞を受賞する。
 今後なお一層、学校、地域、家庭、教育委員会等の連携強化が必要となってきますので、村民各位のさらなるご支援ご協力を申し上げまして新年の挨拶といたします。

謹賀新年
教育委員会

教育委員長   宮平 永金
委員長代行   池原美恵子
教育委員    當山 昇進
 〃      仲吉スミ子
教育長     比嘉  隆
教育次長    山内 源徳
教育総務課長  照屋 清健
学校教育課長  伊波  寛
生涯学習課長  比嘉 新常
文化振興課長  長浜 真勇
美術館長    濱元 朝雄
ふれあい交流館長照屋 林?

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