めざせ健康ゆんたんざ二二
動脈硬化予防のための二次健診を実施しています。
読谷村は、心筋梗塞・脳血管疾患患者及び糖尿病による透析患者が県下でも特に多いことは既にご存じだと思います。これらの疾患は、いわば血管の変化によるものです。
住民健診の血液検査で、ある程度の血管の変化を予測することはできるのですが十分とは言えません。そこで、今年度から二次健診と位置付け、血管の傷み具合の程度を知る手がかりとなる「頸部エコー検査」と、動脈硬化を進める条件とされる耐糖能異常の検査「七五g糖負荷検査」を、定員一〇〇名を限定に実施し、既に六〇名余の方が受診されています。
二次健診は、動脈硬化の程度、インスリンの働きや無駄使いの状況、糖尿病型の有無等を把握し、結果は保健師が個別に図式化して説明していきます。
そうすると、「自分は今のところ動脈硬化は大丈夫。でも、食べ過ぎだね…。だから、
体重も増えて、インスリンがこんなに出ているのか…。」「体重を落とさなくちゃ。こ
れからは食事の摂り方に注意し、又、ウォーキングを始めるよ!」と、説明していく過程のなかで、ほとんどの方が、自らの解決策を見出していきます。受けた方は・異口同音に「早めに自分の体の状態がわかってよかった。」と話されています。二次健診を受けることで、自分の体を再認識し、自ら健康を強く意識するようになり、生活習慣病の予防のために、生活を見直していくようです。
「あなた方の仕事は地味だけど、村民の健康を守るために、とても大切な仕事だから頑張りなさいよ」と、結果説明に出向いたあるお宅で、激励の言葉を頂きました。
保健師は、このような「激励の言葉」を糧に、村民が健康な生活が維持できるよう、これからも、地道に活動を続けていきたいと思います。二次健診のお誘いがありましたら、ぜひ受診を!
保健師 大城真悠美
頸部エコー検査とは
頸動脈に超音波を当て、内膜と中膜の厚さを計測することで、心臓の冠動脈や脳動脈で、動脈硬化がどれくらい進んでいるのかを推測できます。今回はプラーク(血栓)の有無も調べます。検査は一五分~三〇分程度で終わり、特に苦痛も人体への影響もありません。
七五g糖負荷検査とは
軽度の糖代謝異常の検査のために実施します。糖尿病の診断に有効な検査とされています。七五gのブドウ糖を一気に飲むことで血糖を上げるための強い刺激を与えた後、血糖がどのように変化するか測定します。また、その時にインスリンがどの位でているのか、そのインスリンが働いて細胞内へうまくブドウ糖が入れるのか、入りにくい状態なのかをみます。