読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2005年5月発行 広報よみたん / 7頁

保育の窓 三一 保育所へお越し下さい

保育の窓 三一
保育所へお越し下さい

 いきいき親子「夢」プランー読谷村 次世代育成支援対策地域行動計画ーが策定され地域ぐるみで取り組むことになりました。北保育所では待機児童解消の為に定員の一八%増の受け入れとなり、にぎやかな新年度となっています。
 さて、右も左も判らない子供たちが家庭から集団保育の場へ生活が移されました。新しい環境になれさせようと、職員も必死です。少しでも安心して生活に入って行けるようにいろいろと環境を工夫しています。また、保育時間を徐々に延ばすよう協力依頼しますが、親は仕事で忙しく一日も早く通常保育で受け入れてほしい様子です。当の子供たちは泣き喚いて寂しさを訴えています。時折、園舎の周辺を通る車の窓越しに子供たちの様子を伺う姿が見えました。孫のことが気になったおじいちやんでした。また、「新年度は泣く子が多くて大変でしょう。気分を紛らわすのにいいよ。」と、四羽の可愛いウサギが届けられました。どの子も興味津々、「抱っこしたい」と奪い合うほどに喜んでいました。そう言えば以前は、「うさぎの餌にして」と畑帰り,かずらや野菜の下葉を届けて下さる方も多かったものです。
 さて、若い親たちは「子供は手がかかる。ゆとりがない。」等子育てが難しくなったと出生率に影響を及ばしました。少子化は世の危機、ここで皆で子育てについて考え、力を出し合い、地域全体での子育てに戻れば出生率も上がるのではと。さて、どうすれば(昔のように)ゆとりをもって子育てができるのでしょうか。野良仕事等で忙しい中にも、親や祖父母の膝を独占し、懐に抱かれて育った世代からすると、あまりの違いがあります。朝、早くから保育所に預けられ夕刻、遅くに迎えられて家路へ向かう。若い世代は実家になかなか行かないといいます(遠く離れていることもありますが)。我が子、我が孫はどうなっているのでしょう。
保育所へお越し下さい。幼子たちは仲間の中で育っています。しかし、より親密な人間関係を築くのは、やはり家庭でなければいけません。お父さん、子育てを母親任せにしないで下さい。そう長くはないこの時期にこそ、父親の逞しさは身体と身体でぶつかり合って知るのです。
 おじいちやん、おばあちやん、可愛いお孫さんの迎え当番を引き受けてみませんか。そして、実家まで迎えに来てもらってはいかがでしょうか。共に過ごす時間があるから愛情が深まるのです。より多くの愛情は将来のすべての基盤になると思います。「孫は目に入れても痛くない」とおっしゃるじゃありませんか?いのちは受け縦がれているのですから。
文・北保育所 上地洋子

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