支え合う社会めざして
あやとり広場⑪
~読谷村行動計画 あやとりプラン21~
これまで、女性運動の歴史から男女共同参画社会に向けての流れを、世界・国・県の動きと見てきました。今回はその動きに伴って、読谷村が平成十二年に策定した、男女共同参画社会を創る読谷村行動計画「あやとりプラン21」についてご紹介したいと思います。読谷村では、平成六年七月、企画課に女性政策担当を設置し、女性行政の取り組みを開始しました。翌年の平成七年には、読谷村女性会議と庁内体制である推進本部が発足し、国、県の行動計画にも注目しながら読谷村第三次総合計画基本構想の基本施策の中の「自治の郷を築くむらづくり~男女共同参画社会の推進」に位置づけられた「男女共同参画による読谷村づくり」の実現をめざし「あやとりプラン21」が策定されました。
計画の行動目標は、「一、男女共同参画のための意識づくり 二、男女共同参画で築く豊かな暮らしのむらづくり 三、女性の自立支援と環境整備 四、平和のつながる国際交流と文化の創造」の四つの柱を掲げています。計画の推進は、村民参加をめざし、計画の期間は、平成十二年度から平成二十一年度までの一〇年間であります。
計画の愛称「あやとりプラン21」の「あや」は、読谷山花織の縦糸と緯糸が織りなす紋様を意味し、縦糸が男性ならば緯糸が女性で、その美しい図柄が素朴な中にも上品な輝きを醸し出してくれます。また、「あやとり」は、子供たちに親しまれている遊びで、睦まじく糸を取り合う姿は、清らかで美しく、男性と女性、または、人と人の協調性を表しています。
~女性学講座開催~
去る三月十日に「女性学講座」を開催し、元沖縄県女性政策室長の大城貴代子氏を講師に招き「男女共同参画社会とは」をテーマにお話を聞きました。その中で、男女共同参画社会推進の今後の課題は、①掲げた理念を守り通す②女性の経済的な自立 ③育児・介護など家族を支える社会システムの再構築また、戦争犠牲者の大半が女性・子供である背景や、平和な世の中でなければ男女共同参画社会の実現は望めないことから④平和教育の啓発等の重要性を述べていました。
文・企画財政課 平良充子