読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2005年5月発行 広報よみたん / 13頁

読谷の自然(108)昆虫類【チョウ類】47~モンキアゲハ~(アゲハチョウ科)

読谷の自然(108)昆虫類【チョウ類】47~モンキアゲハ~(アゲハチョウ科)
 前翅の長さが六五㎜もある大型で黒色のチョウで、後翅の淡黄白色の斑紋が地色の黒色によく目立ちます。成虫は二月頃から十二月頃まで出現し、幼虫はシークヮーシャーやハマセンダンなどを食草にしています。
 主に森林地域や林縁などを生息地としており、山手にある道路脇のインパチェンス(アフリカホウセンカ)が野生化して群生しているような場所によく見られます。また、秋季にショウロウクサギが咲くと好んで吸蜜に訪れます。
 このチョウのオスは、天気の良い日に谷間沿いの日陰と日向を出たり入ったりして決まったコースを飛ぶことが多く、「チョウ道」を持つことが知られています。
 国内での分布は関東以南から琉球列島(先島を除く)までと広い範囲に生息しています。国外では東アジアにも広く分布しています。村内では国道五八号から東の森林地域や道路(林道)脇、座喜味城跡周辺など森林地域に隣接するような場所で見られます。
文・写真
沖縄県立博物館 嵩原建二

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