めざせ健康ゆんたんざ二七
コレステロール!
そのままにしておくと…大変なことになりますよ
五月二十六日よりスタートした住民健診は前半の日程をほぼ終了し、前半期は八月二十八日(日)を残すのみとなりました。すでに今年の結果が届いた人もいるかもしれませんね。結果はチェックしましたか?
健診の血液検査では主に動脈硬化による脳卒中や心筋梗塞などの危険性の高さを調べています。今回は血液検査項目のひとつ「コレステロール」について触れたいと思います。
コレステロールには「善玉」と「悪玉」があり、肉・魚・卵など動物性脂肪にのみ含まれ、私たちのからだの中で細胞膜やホルモンを作る材料として欠かせない脂肪の一種です。では、どうして「善玉」「悪玉」に区別されるのでしょう?実はコレステロールは消化・吸収の過程で様々な形に変化するため、異なった役割をもつグループが生じるのです。
善玉(HDL)コレステロール
血液中の余分なコレステロールを回収する「血管の掃除屋さん」。血液をサラサラにします。
悪玉(LDL)コレステロール
全身の細胞に細胞膜やホルモンを作るためのコレステロールを届ける大切な働きをします。多すぎると血管の細胞に入り込み動脈硬化を起こします。
コレステロール値の上昇を招く原因には ①動物性脂肪の摂りすぎ ②加齢 ③性ホルモンの変化などがあげられます。特に女性は閉経後、エストロゲンという女性ホルモンの変化が原因でコレステロール値が上昇しやすくなります。放っておくと動脈硬化を起こしやすく脳卒中などの危険性も高くなります。それを防ぐために動物性脂肪を摂り過ぎるのを避けるほか、コレステロールの吸収を抑えてくれる食物繊維を摂ると良いでしょう。何年も高値が続いている方は合併症を起こさないうちに医師の診察を受けましょう。
文・健康増進課
保健師 島袋敦子