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2005年7月発行 広報よみたん / 13頁

読谷の自然(110)昆虫類【チョウ類】49~モンキチョウ~(シロチョウ科)

読谷の自然(110)昆虫類【チョウ類】49~モンキチョウ~(シロチョウ科)
 前翅の長さが二七ミリ内外のシロチョウの仲間で、翅の地色がオスでは黄色、メス
では黄色と白色の二つのタイプが見られます。翅の外側は黒色がかる斑紋で縁どられ、この黒色の斑紋の中に黄色または白色の斑点が目立ちます。また、前翅中央よりのやや前方に黒い斑点があり、後翅の中央寄りには黄色味のある褐色の斑点がでます。
 本種は北海道から琉球列島まで広い範囲に生息し、国外では台湾や中国、ロシアからアフガニスタンまで広く分布します。
 幼虫の食草は、シナガワハギ、シロツメグサ、コメツブウマゴヤシ、ダイズなどのマメ科植物で、成虫はこうした植物が生える海岸近くの荒れ地や農耕地、公園などの環境で、三月から六月頃にかけて数多く見られます。
 村内でも農道脇や農耕地周辺、残波岬周辺の海岸線で多く見られます。
 文・沖縄県立博物館学芸員
         嵩原建二

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