読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2005年8月発行 広報よみたん / 7頁

保育の窓三四 子どもの目が輝く時

保育の窓三四
子どもの目が輝く時
 「みんな~オタマジャクシがカエルになってるよ~」「ほんとだ~すごい!」Y君の声にたちまち五、六人の子ども達が集まった。小さな飼育ケースを囲み、体を寄せ合いながら真剣なまなざしで四角い窓をのぞいています。
 飼育ケースの中には三〇匹ほどのオクマジャクシがしっぽをふりふり、まるで魚のように泳いでいる。「ホラ、足が出てるよ~」「これ、もうすぐカエルになるんだよ」と、年長児が年少児に得意気に説明している姿が頼もしく思え
ます。
 梅雨半ばに保護者からオタマジャクシを戴きました。最近ではなかなか見ることができなくなってきたオクマジャクシに子ども達も、保育者も感激しました。さっそく、小さな飼育ケースに水を入れ、カエルになったら休めるようにと小石で山をつくり水草を浮かべ、住家を整えてあげました。「先生オクマジャクシのエサは?」園児に言われ、そういえばオクマジャクシは何を食べるのだろう・・子ども達と一緒に図鑑を調べてみると餌は野菜やにぼしとあります。「ヘェ~」「おいしそう」の言葉に思わず笑いが・・・。
 にぼしを一匹水の中へ入れるとオクマジャクシがたちまち群がった。「きっとおなか空いているんだよ」「小さい口だね」子ども達の観察眼は素晴らしい。小さな変化でも見逃さず、感動を保育者に伝えにきます。
 今年の梅雨は特に雨が多く、カタツムリや、カエル、幼虫などが子ども達の良き自然観察の対象となりました。足下をゆっくりすべるカタツムリを見ては、「踏んだら可愛そうだよね」といって近くの植木に移してあげたり、ツマグロヒョウモンの幼虫が動きを止めてさなぎになった姿を見ては、「先生~虫が変身した~」といって目を輝かせながら報告してくれる子ども達の世界が新鮮で感動してしまいます。慌ただしい保育園の送迎の時間帯でも子ども達はお構いなく、お父さんお母さんを引き止め、玄関に置いてある水槽や飼育ケースの生き物達を紹介し、一生懸命説明する場面が多くなりました。子ども達の声に誘われて飼育ケースをのぞき込む保護者の顔もまた、小さな生き物を慈しむかのように生き生きと輝き、わが子と感動を共にしているかのようです。毎日変化していくオクマジャクシや幼虫、さなぎ・・・そんな小さな生き物達に興味を示し、不思議な世界の境地にいる子どもたちの心を大事にして行きたいと思います。
 梅雨明けと同時に、さなぎから見事な蝶に変身したツマグロヒョウモンが園児達のかわいい声に見送られ、青空高く舞い上がった。~また来てね~
 さて、飼育ケースのカエル達も順調に成長しました。梅雨時の短い日々を楽しませてくれた小動物達に感謝しながら、園児たちと共にカエルがかえる日を祝って上げましょう。
 文・喜名保育園 石嶺元子

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