めざせ健康ゆんたんざ三〇
タバコの話
私事でなんですが‥「旦那にするなら絶対タバコを吸わない人」というのが条件でした。なぜって? それはずっと一緒に暮らすわけですからクリーンでないといけないですし、やっぱり、亭主元気で‥長生きしてほしいですからね。
平成一五年、国は、国民の健康を守ることを目的に、健康増進法という法律を作りました。この中には、個人が取り組むべきこと、国や地方自治体(市町村)が取り組むべきことなどが盛り込まれています。
健康づくりは、個人だけががんばっても難しいことが多いですね。それを国や市町村が応援していくというすごい法律です。たとえば「健康のためにタバコは吸わない」と決めていても、お隣でぷかぷかタバコを吸われると、自分はタバコを吸っていないのに、直接吸っている人よりもっと害の大きい「受動喫煙」をさせられるということになります。
そこで、健康増進法二五条では多くの方が利用する施設、学校や病院、劇場、デパート、銀行、官公庁などの管理者は利用者の受動喫煙を防止するように努めてくださいと規定しています。最近は、村内の銀行や病院で健康増進法に基づいた「施設内の禁煙」活動に取り組んでいる様子が見受けられ、思わず「拍手!」しています。
タバコの害は自分の体だけではなく、それを間接的に吸わされている周囲の健康にも悪影響を及ぼします。
『タバコの害=肺がん』だけではありません。動脈硬化の危険因子としても決して放っておけないものです。妊婦の喫煙と未熟児出産の危険など、挙げれば多くのタバコの害があります。
ここ数年、愛煙家の皆さんにとって少し肩身がせまくなったように感じると思いますが、やはり健康第一!ですから‥
写真提供 田仲秀明氏
文・健康増進課
保健師 知花ちせ