読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2006年11月発行 広報よみたん / 13頁

食べ物に対する感謝の気持ちを育てよう 子供も大人も食育が大切!

年中暖かい沖縄もやっと秋らしくなりました。秋と言えば、読書?食欲?がちまやーの私にとっては今年も食欲の秋になりそうです。そんな私が言うのもなんですが・・・
個別相談や健康教室でお会いする住民の皆さんから、食事や甘い物が減らせないと言う声をよく耳にします。それはなぜでしょう?「食欲」とは本能的欲求だからです。本能的に好む味には甘味(体温や動くために必要なエネルギーになる炭水化物)、旨味(筋肉や血液を作るタンパク質)、塩味(身体の調整に役立つミネラル)があります。ちなみに苦味は毒の存在を、酸味は腐敗の味とされ、本能的に嫌う味と言われています。そのため、本来人間が拒否する味(野菜の渋味・苦味、果物のすっぱさ)に慣れる訓練が必要です。子供の頃ゴーヤーが苦手だったけどいつの間にか食べるようになった人は多いと思います。それは長年かけて食べる訓練をしてきた証拠です。話を少し戻します。食欲は本能的欲求だからたくさん食べていいとはさすがに思いませんよね。食べ過ぎると体重が増えて中性脂肪、血糖値、コレステロール、尿酸値などが異常値を示します。その状態が何年も続くと糖尿病などの生活習慣病を発症して血管を痛めてしまいます。長年積み重ねられた食生活を改善することは難しいことです
が、正しい知識を得るために
学習することや自分の食生活を振返り、何が問題になっているのかを考えることで解決方法が明確になってきます。今年度も健康教室を開催しますのでご参加下さい。
 最後に、この平和な日本では毎日当たり前のように食べ物が簡単に手に入り食卓に上っています。料理を作りすぎたため、体に悪いのは分かるけれど捨てるのがもったいないとお腹がいっぱいなのについ食べてしまったり、また残り物を生ゴミとして捨ててしまうことは環境問題にも大きな影響があるのではないかと思います。私達人間が生きていくためには多くの動物や植物の命を犠牲にしています。食べ物を無駄にしないためには買い物をするとき、料理を作るとき、外食をするとき、食べる時、健康面と少し違う視点から「食」を考えることも大切だと思います。生き物の命を頂くことで「いただきます」、その命に感謝して「ごちそうさま」と言う挨拶の言葉を今一度確認し、感謝の気持ちで食事ができる方が増えることを願います。

「家族みんな元気で長生きを目指そう!」
健康増進課
  管理栄養士 比嘉康江

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