読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2007年1月発行 広報よみたん / 3頁

年頭の挨拶 読谷村議会議長 前田義輝

 村民の皆様、明けましておめでとうございます。
2007年の新春を迎えるにあたり、読谷村議会を代表いたしまして、謹んで新春のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、ますます健康で希望に満ちた輝かしい「亥年」を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 さて、昨年は、平和で安定な21世紀を希求する私たちの願いに逆行するかのように、世界各国から多くの非難を受ける中、北朝鮮の核実験が強行され、世界的規模で進めらている米軍再編の中で、地対空誘導弾パトリオット・ミサイル(PAC3)の嘉手納基地及び嘉手納弾薬庫地区への配備が強行されました。
 一方、北海道で発生した竜巻や県内で発生した長雨よる大規模な地すべりは記憶に新しく、改めて自然災害の脅威を感じさせられた1年でもございました。また、相次ぐ飲酒運転による交通死亡事故は誠に痛ましい限りであり、特に本県は交通死亡事故に占める飲酒運転の割合が高く、飲酒運転の撲滅に強い決意で臨んでいきたいものです。
 本村においては、4月に村道牧原線が開通し、国道58号の渋滞緩和とともに沖縄市方面へのアクセスが格段に向上いたしました。また、長年の村政の重要課題であり、村民の念願であった読谷補助飛行場の返還が等価交換により実現しました。今後は、主要幹線道路である村道中央残波線の延伸整備も実施され、(仮)健康増進センターの建設がはじまるとともに全天候型陸上競技場の建設も計画されており、交通の利便性の向上、村民の健康増進にも大きく寄与することが期待されます。また、楚辺通信所、瀬名波通信施設も返還され、今後の跡地利用計画が大きな課題となります。私達、議会といたしましてもその跡地利用推進に向け、多くの村民の皆様のご期待に応えるよう、決意を新たに取り組んでまいる所存であります。
 2006年が静かに暮れようとした矢先の12月13日、訓練中の米軍大型輸送ヘリからの車輌落下事故が発生しました。落下現場は住宅地から約600mの沖合いで、漁船や客船が頻繁に行き交う海域であり、一歩間違うと大惨事になりかねない状況でありました。戦後60年余が経過しながらも基地あるが故に常に危険と隣り合わせの本村の実態をまざまざと感じさせる事故であり、本議会においては、翌日の14日に日本政府・米軍の関係機関に対する意見書及び抗議決議を採択するとともに現場調査を実施し、14日・20日の両日には全議員で関係機関に対する直訴を行い、訓練の即時中止と早期の原因究明及び公表を強く求めてまいりました。
 結びに、逼迫する村財政の健全化を目指し、議員自らが率先して経費の削減に努めるべく、議員定数条例を減数改正し執行された9月の読谷村議会議員選挙では、新たに19名の議員が誕生しました。議会と執行部とは車の両輪に例えられるように、これからも「和而不同」のもと、鋭意努力して参ります。今後とも、地方自治の進展と村政発展のため、一生懸命頑張って参りたいと存じますので、村民各位の議会傍聴をはじめ、なお一層のご指導とご鞭撻をお願い申し上げ、皆様のご健康とご多幸を心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

読谷村議会
議 長 前田 善輝
副議長 城間 勇
議 員 源河 朝法
    島袋 秀光
    比嘉 郁也
    新垣 修幸
    上地 利枝子
    當山 勝吉
    山内 政徳
    長濱 宗則
    伊波 篤
    仲宗根 悟
    知花 徳栄
    照屋 清秀
    伊佐 眞武
    嘉手苅 林春
    富山 弘
    知花 昌一
    國吉 雅和

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