防災一口メモ ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)に注意
平成18年3月に沖縄本島のダイビングスポットで、前線通過に伴う風の急変により遭難事故が発生しました。平穏で「なぎ」の海上の状態から、20メートルを超す突風が吹き、ダイバーが高波にさらわれました。幸いにも全員無事救助
されましたが「海でのレジャーは危険と隣り合わせ」ということを再認識させる出来事でした。
さて、沖縄では冬から春に移行する旧暦の二月頃、ニンガチ・カジマーイ(二月風廻り)と呼ばれる海の荒れる日があります。この時期には西高東低の冬型の気圧配置が緩み、台湾付近に低気圧が発生して沖縄地方を通過します。この低気圧は発生後に急激に発達し、また移動速度が速いことから風の廻り(変化)
が早く、強い風が吹き大荒れの天気となるという特徴があり、漁業関係者からは「台風に次ぐ荒れ日」として恐れられています。
沖縄気象台では、毎日の天気予報や注意報・警報のほかに、天気の急変が予想される場合には「強風と高波に関する気象情報」を発表し、ホームページでも公開しています。海洋レジャーは、事故がないように天気予報を十分に確認して楽しみましょう。
右図
ニンガチ・カジマーイ時の天気図例(平成17年3月3日)