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2007年3月発行 広報よみたん / 10頁

vol 38 健康ゆんたんざ ~麻しん・風しんゼロを目指して~

vol 38 健康ゆんたんざ ~麻しん・風しんゼロを目指して~

 子育ての中では、「予防接種を受けようと思ったら熱が出た」「受ける本人は元気だけど上の子が体調不良など…」予防接種スケジュールは、なかなかスムーズにいかないものですよね。そんな中、「早く受けないといけない」と考えている方も多いと思います。
 
沖縄県では、麻疹についても過去10数年の間に2回~3回の麻疹流行があり乳幼児を中心に10名余の死亡例がありました。麻疹は、感染力が強く、予防接種を受けないと多くの人がかかる病気です。かかると患者さんの約3割が肺炎や脳炎、中耳炎などの危険な合併症を起こします。また、風しんは、軽いかぜ症状ではじまり約3日間で治るので「3日はしか」とも呼ばれます。しかし、妊婦が妊娠初期にかかると先天性風しん症候群と呼ばれる病気をもった赤ちゃん(心臓病、白内障、聴力障害など)が生まれてくる可能性が高くなります。このような麻しん・風しんは、予防接種を受ければワクチンの効果で約90%前後予防できるといわれています。
 予防接種法が一部改正され、平成18年4月より接種方法が変更になりました。これまで麻しん・風しんは7歳半まで予防接種が受けられましたが、改正によって接種期間が短くなりました。麻しんと風しんの混合ワクチン(MR)が使用され接種対象は、1歳から2歳未満と5歳から6歳(幼稚園の年長さん)の方へ2回接種となりました。
 麻しん・風しんの流行を防ぐためには、接種率を95%以上に上げるのが最も重要です。読谷村では、接種率を上げるために未接種の方には何度も通知してきました。しかし、麻しん接種率77.1% 風しん接種率69.5%(平成17年度 1歳~7歳半児の接種率)と上がっていないのが現状です。接種率を上げる取り組みにより村では、1歳半・3歳児健診受診後その日のうちに村内の医療機関で受けることができます。また、7歳半までを対象として、麻しん・風しんどちらも受けていない方、また、片方しか受けていない方でも平成19年3月31日までは無料で受けることができるので早目に受けていただきたいと思います。
 
平成19年3月1日(水)から7日(火)までの1週間は「子ども予防接種週間」となっています。(*期間中は、協力医療機関等において、土曜日、日曜日、平日の夜間に予防接種を受けることができます。)これまで受けることができなかった方は、この機会に是非受けましょう。
健康増進課 保健師 高宮城智美

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