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2007年4月発行 広報よみたん / 13頁

読谷の自然(131)昆虫類 70~オキナワイチモンジハムシ~(ハムシ科)

読谷の自然(131)昆虫類 70~オキナワイチモンジハムシ~(ハムシ科)

 成虫の体長約8mm。頭と前翅はこい青色で、光沢があり、体の下面は黄褐色です。胸は黄色、一列に並んだ黒点が4個あります(写真)。幼虫はイモムシ状でほぼ全身黄色、背中に多数の黒点があります。奄美から沖縄に分布し、住宅地で身近にみられる虫です。本土には、本種とよく似たイチモンジハムシがいます。
 ガジュマル、イヌビワ、ハマイヌビワやオオイタビなどのイチジクの仲間の植物につきます。民家の石垣やブロック塀に、へばりつくように生えているオオイタビでよく見られます。成虫、幼虫とも集団で芽や若葉を食べます。枯葉の下や土の中で蛹になります。成虫は一年中見つかりますが、数が多いのは初夏(5~6月)と秋(10~11月)です。成虫で越冬し、冬でも暖かい日に成虫が活動していることがあります。
文・写真 沖縄県農業研究センター 小浜 継雄
 

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