読谷の自然(132)昆虫類 71 ~ウリハムシ~(ハムシ科)
成虫は体長約7・、背面が光沢のある赤褐色、腹部が黒色でよく目立ちます。名前の示す通り、ウリ類の害虫で、キュウリやカボチャ、メロン、マクワウリなどにつきます。同じウリ類でもニガウリやヘチマは好きな餌ではないらしく、ほとんどつきません。成虫は葉や花、果実を円形にかじりとって食べます。そのため、葉が穴だらけになることもあります。一方、幼虫は土の中にすみ、根を食べます。
本種は国内では本州から四国、九州、琉球列島と広い範囲にすみ、国外では台湾に生息しています。県内では成虫はほぼ一年中見られますが、特に5~6月に個体数が多くなり、餌となるキュウリやカボチャ畑周辺などを飛び回っている個体をよく見かけます。
村内でもこうした時期に座喜味や伊良皆、儀間などの農耕地周辺で普通に見られます。
文 :嵩原建二
(県立美咲養護学校)
写真:小濱継雄
(県農業研究センター)