歴史の実相を伝えよう!
沖縄戦「集団自決」の教科書検定に関する展示 広島・長崎原爆パネル展
広島原爆投下の日の8月6日から終戦記念日の間、役場1階村民ホールにおいて、沖縄戦「集団自決」の教科書検定に関する展示と広島・長崎原爆パネル展を開催いたしました。
この企画展は、今年で終戦62年を迎え、戦争体験者の高齢化が進む中、過去の戦争における悲惨な事実を正確に伝えるために行ったもので、教科書検定で問題となっている歴史教科書の原文と変更点を記したパネルや実際の教科書、原爆による被害状況写真パネルなど約70点を展示いたしました。
教科書検定問題については、すでに新聞などでも報道されていますが、平成20年度より採用される高校歴史教科書の検定が行われた結果、沖縄戦における住民の「集団自決」について、日本軍関与の記述が削除されたものです。読谷村でも、戦時中に「集団自決」が起こりました。その背景には、当時の体制下における日本軍関与が少なからずあったことは戦争体験者の証言からも明らかであり、今回のような歴史をわい曲するようなことは、あってはならないものです。また、広島・長崎の原爆投下についても、歴史事実に対する認識と被爆者への配慮を欠いた発言が閣僚からとび出すなど、大きな問題となりました。
憲法改正のための国民投票法の成立や教育基本法の改正が行われる中で、今回の教科書検定問題や原爆投下に対する閣僚の発言問題は、誤った歴史認識であり、沖縄戦の史実を正しく伝え、悲惨な戦争が再び繰り返すことがないよう私達は常に関心を持つべきだと思います。