読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2007年9月発行 広報よみたん / 10頁

vol 45 めざせ 健康ゆんたんざ

vol 45 めざせ 健康ゆんたんざ

人間はなぜ尿をだすの?~あなたの血管のいたみ・・・なんと尿検査でわかります!~
 あなたは1日何回尿をしていますか?まだまだ暑いので尿の回数は少ないかもしれませんが、寒くなってくるとトイレの回数も増えてきますよね。尿は腎臓で作られ、大切な働きをしているのです。
 腎臓は私たちの体の背中側にあり、ソラマメのような形をしており握りこぶしを一回り小さくしたくらいの大きさの臓器で、左右に1対あります。腎臓には、ざるの目のように細かい血管が張り巡らされ、1日あたり150リットルものたくさんの血液が流れています。そこでは、老廃物や、余分な水分、ナトリウムなどの電解質を「尿」として外に出し、タンパク質や糖などの体に必要なものは出さないという働きをしています。
 腎臓には細い血管がたくさんあり傷つきやすいので、血圧が高かったり、血液中の尿酸、糖、LDLコレステロールなどが高くなると、腎臓の血管が傷ついてしまいます。血管がいたんでくると、ざるの目が粗くなってきて、尿にもタンパク質が出てくるようになります。
 こうして、腎臓の働きが悪くなってきて腎不全を起こすと、タンパク質や塩分などのきびしい食事制限が必要になってしまいます。
 
最近から注目されてきた検査で「微量アルブミン尿検査」があります。アルブミンはタンパク質よりも小さく、尿タンパクが出ていなくても尿の中にわずかなアルブミンが出ていれば腎臓の血管が傷ついていることがわかります。これは全身の血管の痛みや、心筋梗塞等が予測されるといわれています。
 
腎臓は働き者で、ちょっと傷ついてきただけでは自覚症状はでてきません。「健診を受けないでいたらいきなり腎不全になってしまった…」ということにならないためにも、住民健診や職場健診などを受け、腎臓をいためる要因がないか調べてみませんか。
健康増進課 保健師 又吉由樹子

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