読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2007年12月発行 広報よみたん / 14頁

特別支援教育ゆんたく広場「めばえ」◇高機能自閉症やアスペルガー症候群に関すること…

 今回はお友達とのコミュニケーションがつまくとれずに困っているなど、特に他人との関わり方の能力や認知に問題をかだえている子ども達について考えていきましょう。
 知的な面では問題がないのに、他のお友達とうまくつきあえない。・コミュニケーションがうまくとれない。・想像力がとばしく、特定のことに強いこだわりを示す等により学校生活や家庭生活で、とても困ったトラブルがたびたび起きてしまう
 これが知的な遅れを伴わない高機能自閉症やアスペルガー症候群の子の大きな特徴です。では、よリ具体的な例についてみていきましょう。
①言われたことをそのまま真に受け、その意味がうまく理解できない。②相手の気持ちき考えることがむずかしいので、思っていることをそのまま相手に話してしまう。③ルールにそって遊ぶことができない。④特定なものごとに強くこだわってしまうため、突然の変更や変化に対してパニックをおこしてしまう。⑤勝負事にこだわり、負けるとパニックをおこしてしまう。⑥体にさわられることがニガテな子もいるなど、一人ひとりによってその特徴も様々ですが、いずれも集団行動においては、トラブルの原因となってしまい、時に相手にイヤな思いをさせてしまいます。でも、それは他の発達障害の傾向を
もつ子ども達と同様、脳の中枢神経の一部に問題をかかえているため、その言葉や行動面をうまくコントロールできないからなのです。そのため、とてもこだわりが強く、融通がきかなくて、約束ごとを守れなかったり、場にそぐわない話や相手の容姿などについてストレートに話してしまうなど、どうしても周囲の人たちから誤解をうけてしまいがちになり、本人としてもその原因がわからないままに思い悩んでいるケースがとても多いのです。そのような障害のある子に私たちができること、それは理解するということです。このコラムのテーマである私たちの理解の心を深め、相手の困り感をイメージしてそっと寄りそえる心づかいをするといった、小さな心の「めばえ」をあなたの家族や友人に”おずそわけ”してみませんか?周囲のちょっとした理解があれば、偏見や差別によって子ども達が苦しあことがなくなり、社会の中でひとつの個性として尊重されることにつながるのではないでしょうか。

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