今年は干支では戊子(つちのえね)、平成に入りまして二〇年目になります。
二十世紀は「戦争の世紀」で、二十一世紀は「人間の感動の世紀」にと願っていましたが、今日の状況を見るに、どこかおかしい…、日本はこんな国ではなかったはずだと思わざるを得ません。
日々、目の当たりにして、これでいいのかと嘆息させられる愚行、放埒無惨な非道、血も涙のない犯罪、人情酷薄の世相を見るにつけ、首をかしげてしまう。何かが違う…。
来日外国人が異口同音に絶賛してやまなかった「日本人としての品性・品格」を失ってしまったことの報いではないのか…。と思うこの頃です。
さて、この一年の世相を反映し話題になった言葉に贈られる「二〇〇七年ユーキャン新語・流行語大賞」に「宮崎県の東国原英夫 知事の宮崎を“どけんかせんといかん」が選ばれました。この言葉は宮崎県に限って言えることだけでなく、わが国全体にあてはまる言葉に思えてなりません。
今日のわが国の状況を“どけんかせんといかん”と国民一人ひとりに問われているような気がします。
そのような中であるだけに、私達は事の節目に新たな希いをかけねばなりません。
何となく
今年は良き事あるごとし
元旦の朝晴れて風なし
ー啄木
過ぎ去った一年に何か満ち足りなさを感じながらも、新たな年に何かありそうな、あってほしいという思いは誰もが抱く共通の心情であろうと思います。
特に過ぎし世相が暗かっただけに、一層その感を強く持たざるを得ません。
歩みを特徴的なものだけを列挙し紹介することにします。
〔教育総務課〕
○経年劣化による古堅小学校の防音校舎防音機能が低下し、学習等に支障をきたしている。その改善を図るため平成一九年度は防音機能復旧実施設計を行う。
○読谷中学校校舎の耐力度調査を実施し、平成二〇年度には実施設計及び工事着手を予定。
○渡慶次小学校屋体の耐力度調査を実施し、屋体の新増改築事業を推進。
〔学校教育課〕
○学対実践報告会を各学校毎に実施し、その成果を踏まえ、村学力向上対策実践報告会を実施する。
○海外ホームステイ事業、EU交流事業に中学生を派遣。
○障がいのある子どものニーズに応じた適切な教育的支援策を実施、そのため各学校に教育支援ヘルパーを配置。
〔生涯学習課〕
○鳥取県米子市との子ども会交流事業の実施。
○「まなびフェスタ」を開催し、各種サークル、講座等の成果の発表。
○第一回読谷村健康ウォーキング大会を実施し、村民の健康づくり、生涯スポーツの推進。
○第二回読谷村民俗芸能祭を開催し、地域の伝統芸能の継承・発展に努める。
○村民音楽祭を開催し、洋舞・洋楽の推進。
○村立図書館での各種講座・文化交流事業の推進。
〔文化振興課〕
○博物館学芸員実習生の受け入れ・読高、読中、古堅小の児童生徒の職場体験実習・海外子弟研修生の受け入れ。
○企画展は石の民具を中心に写真パネルで紹介し、「石の造形展」を開催。
○沖展会員新作展、収蔵品展(美術・染織・陶芸等々)
○第二七回アンデパンダン展、秋の美術展の開催。
○児童生徒作品展、新収蔵品展の開催。
〔学校給食調理場〕
○中学校卒業記念バイキング給食の実施(古堅中学校・一月)
○学校給食展の開催(二月・まなびフェスタ参画事業)
○調理場職員による卒業おめでとう手作りクッキープレゼント(三月)
○地元の食材を学校給食に活用し、マスコミでも話題となった。
○学校給食アンケートの実施・・(村内児童生徒の状況把握と家庭との連携を深め、よりよい給食づくりに活かす。)
○衛生講習会・救急救命講習会 以上、教育委員会の動きを箇条書きで申し上げましたが、より一層、村民各位のさらなるご支援、ご協力をお願い申し上げまして新年の挨拶といたします。