12月4日、読谷村文化センター中ホールにてDV防止についての講演会が開催されました。沖縄県はDVの保護命令件数が過去6年の人口比で全国一高く、読谷村においてもDV相談が寄せられていることから、その防止について考えてもらうために行われました。
田中寛二氏(琉球大学法文学部准教授)を講師に迎え、沖縄県におけるDVの実態や暴力の種類(身体的・精神的・経済的・性的・こどもを巻き込んだ暴力等)、被害者やその子どもへの影響について講演しました。
田中氏は、DVは犯罪であり、「昔は自分の家でも当たり前だった」「今の若者は我慢がたりない」などと、被害者に対して我慢を強制したり、暴力を容認するのではなく、大人がDV被害者を出さないために、暴力行為そのものを知り、自分の言動に責任を持つことが大切であること、また、誰もが次世代の手本になる先輩であり、手本となるような生き方をすること、家庭においても両親が協力しあい、健康なパートナーシップを築くことが最も重要だと話しました。
会場には、村民の相談を受ける人権擁護委員、保護士、ふれあい相談員ら65名が参加し、活発な質疑がなされ、DV問題について理解を深めました。