読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2008年5月発行 広報よみたん / 10頁

めざせ 健康ゆんたんざ vol53 胎児期からお健康づくり ~妊婦健診って何を見ているだろう?~

 先月はお腹の中から生活習慣病予防は始まっているお話をしました。今月は赤ちゃんの健康状態を見ていくのに大事な妊婦健診のお話をしたいと思います。妊婦健診では、妊娠が正常に経過しているか、合併症はないか、赤ちゃんは正常に育っているかを確認したり、お母さんの相談にのったりしています。
 妊娠とは、あ母さんの体の中で、自分とは違う個体を育てていくことでず。1つの細胞が」人の人間になっていく壮大なドラマです。赤ちゃんを育ててい<ために、お母さんの体の中ではいろいろな変化が起こります。胎盤が作られたり、血液量や免疫、血管、お母さんの血液の質や腎臓も、赤ちゃんを育ててい<ために変化します。たとえば、妊娠12週ごろには胎盤が出来上がりまずが、これは、お母さんから赤ちゃんに酸素や栄養を送ったり、赤ちゃんからの老廃物を受け取ったりするための臓器で、妊娠期間だけに出来る特別な臓器です。  胎盤には血管が網の目のようにたくさんあり、栄養の交換をしていますが、お母さんの血圧が高かったり、血糖値が高かったりすると、血管が傷つき、うまく赤ちゃんに栄養が送れな<なってしまうことがあります。これが妊娠高血圧症候群です。  妊婦健診で毎回測定する尿検査や血圧測定は、そういうお母さんの体の状態を見ているのです。また、妊娠中に尿糖が出ている妊婦さんは、体に妊娠という負荷がかかった場合に本当は出てくるべきでない糖が尿の中に出ているということなので、お母さんの体が生活習慣病になりやすいということもわかります。お母さんの将来の危険性を赤ちゃんが教えてくれているとも考えられますね。  今年4月から村が負担する妊婦健診きこれまでの2回から5回に増やし、検査項目も増やしました。ぜひ健診を受けて、妊娠中からの健康つくりに活かしてくださいね。  また、役場では、毎週月~金曜日の午前中に健康相談を実施しています。体のことや、食事のことな ど、気になることがあればお気軽にご相談ください。 健康増進課保健師 又古由樹子

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。