体長16~28ミリの全身金属光沢のある暗緑色のコガネムシです。九州の南部から琉球列島各地に分布し、トカラ列島、奄美、沖縄など地域ごとに色や斑紋に変異がみられ、それぞれに固有な亜種として区分されています。成虫の出現時期は5~10月で、花や果実、樹液に集まる習性があります。パインやバンジロウなどの熟した果実、センダンやミカンなどの樹液に多く集まります。また、ランタナやパパイヤ、カボチャなどによく訪花します。花の蜜や花粉を食べている姿が、花にもぐっているように見えることからこの名がついています。昼間活動し、上翅を開かずに横から後翅を出して飛ぶことも、この仲間の特徴です。生息範囲は広く、海岸林から山地の森林地域まで生息し、市街地で見られることもあります。村内でも農耕地周辺や山地近くの森林地域などで普通にみられます。
文・県立美咲養護学校教諭
嵩原建二
写真・沖縄県農業研究センター
小浜継雄