村民の皆様、明けましておめでとうございます。平成二十一年、丑年のスタートにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、村政運営に対し皆様の深いご理解とご協力を賜り誠にありがとうございました。
振り返りますと、昨年は、村政施行百周年の記念の年でございました。十一月の読谷まつりにあわせ、記念碑の建立をはじめとした祝賀行事をおこないましたが、中でもキロロを迎えておこなわれた記念コンサートには、多くの村民の皆様にご参集いただき、皆で読谷のこの百年の発展を祝うとともに、新しい百年に向けたスタートをきることができましたことは、この上ない喜びでございました。
他にもいくつか特筆するものを挙げますと、四月にオープンした健康増進センターは、一日平均二百四十名前後の方にご利用いただいており、十二月末時点の利用者数は、累計で五万五千名余に達しております。これは、村民の多くのが、自らの健康に強い関心をお持ちになって熱心に健康づくりに励まれているということであり、とても嬉しく思っております。
また、十二月には、一般廃棄物処理(ごみ)の有料化がはじまりました。ごみの処理に対する公平性の確保と、ごみ減量等への取り組みの一環として実施いたしましたが、皆様のご理解とご協力により、大きな混乱もなく順調にスタートすることができましたことに対しまして、心から感謝申し上げます。
さらに、昨年は、今後十年間のむらづくりの指針となる、読谷村第四次総合計画基本構想を策定した年でもございました。この構想を策定するにあたりましては、公募によりお集まりいただいた皆様とともに「村民ゆんたく会」を開催し、その中で構想の原案をまとめていただきました。このような取り組みは、初めての試みでしたが、実に多くの皆様が、むらづくりに対し関心をもってご参加いただき、活発な議論の中から様々なご提案やご意見を頂戴いたしました。その成果につきましては、今回の基本構想に充分生かされたものだと思っております。
基本構想では、「平和共存」「文化継承」「環境保全」「健康増進」「共生持続」の五つの基本理念のもと、「村民とともに考え、村民と協働する、自主自立のむらづくり」を目指すことが示されております。これからのむらづくりにおきましては、村民の皆様のお力が、ますます必要となってまいります。どうか引き続きご理解とご協力をお願いいたします。
さて、今年、平成二十一年は、長年の懸案事項でありました読谷飛行場の本格的な跡地利用が始まる年となります。これまでも、村民センター地区として役場庁舎や運動広場、文化センター等の公共施設の整備を進めてまいりましたが、いよいよ跡地利用の大きな部分を占める農地の土地改良工事が始まる他、読谷中学校の移転改築工事、屋外健康増進施設(陸上競技場)の建設工事といった大型の整備事業がスタートいたします。また、中央残波線、村民センター線、楚辺座喜味線等の村道の整備も行います。
さらに、これらの整備事業に併せて、四月からは、村民センター地区と村内各地区を結ぶコミュニティバス四路線の運行を計画しております。これにより、村民センター地区へのアクセスの問題も大きく改善され、利便性が向上するものだと思っております。
軍用地の跡地利用につきましては、村政における当面の大きな課題ですが、読谷飛行場跡地以外にも、大湾東地区における区画整理事業が今年中にスタートする予定であります。楚辺通信所、瀬名波通信施設等の跡地におきましては、地権者の方々との意見交換を深め、望ましい跡地利用の実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。
その他にも、環境問題、村民の健康増進さらには教育に関すること等、取り組まなければならない課題は山積しております。しかしながら、残念なことにそれらを一挙に解決する方法はございません。「丑の歩みも千里」ということわざもございます。丑年の今年は、村民の皆様との協働の中で様々な課題を乗り越え、読谷村をより住み良い村にするために一歩一歩着実に前進する年にしたいものだと考えております。役場職員も精一杯頑張ってまいりますので、旧年中と変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
昨年は、何かと暗いニュースが目に付いた一年だったように思いますが、村民の皆様はそれぞれの環境で精一杯頑張ってくださいました。引き続き、それぞれのお立場でご奮闘いただき、今年は、読谷村からたくさんの明るいニュースを発信できる一年にしていこうでありませんか。
結びに、今年が、村民の皆様にとりまして実り多い素晴らしい一年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
謹賀新年
読谷村役場
村 長 安田 慶造
副村長 石嶺 傳實
副村長 池原 栄順
総務企画部長 仲宗根昌栄
建設経済部長 長浜 功勇
生活福祉部長 波平 栄善
会計管理者 玉 城 隆
総務課長 儀間 敏光
企画財政課長 與那覇 準
税務課長 新垣 正吉
農業推進課長兼農
業委員会事務局長 比嘉 隆雄
商工観光課長 玉城 國二
土木建設課長 知 花 毅
都市計画課長 喜 瀬 栄
跡地利用推進課長 仲宗根盛和
住民年金課長 松 田 修
健康保険課長 長浜真佐夫
福祉課長 高山 朝慎
健康増進課長 真栄田敏光
健康増進センター事務長 山 内 猛
診療所事務長 長浜 真俊
会計課長 与那覇 操
水道課長 新城 正光