新年明けましておめでとうございます。
二〇〇九年の年頭にあたり、読谷村議会を代表いたしまして、謹んで新春のごあいさつを申し上げます。村民の皆様におかれましては、ますますご健勝で希望に満ちた輝かしい「丑年」を迎えられたこととお慶び申し上げます。
さて、昨今の国内外の情勢は、アメリカのサブプライム問題に端を発した世界金融危機に直面し、世界的な連鎖株安、さらに原油高による経済危機は、世界的に拡大の様相を見せ、物価の上昇・雇用問題にも進展し、厳しい状況下にあります。また、食品偽装・凶悪事件など暗いニュースが続く中、栄えあるノーベル物理学賞に南部陽一郎氏、益川敏英氏、小林誠氏。化学賞に下村脩氏の受賞は国民に大きな夢と希望を与えました。
村内においては、村民待望の健康増進センターがオープンし、終日、多くの村民が自身の健康維持・増進のためひと汗を流しておられます。また全天候型陸上競技場の建設計画も進められており、今後、益々、健康増進に繋がる施設整備が充実してまいります。また、今年から役場庁舎西側に読谷中学校新校舎整備工事も着工され、四月には村内一円のコミュニティーバスの運行も予定されており、教育環境、村民生活の利便性が向上することと思います。
昨年は、「沖縄県及島嶼町村制」が施行され、間切時代が終わり、読谷(山)村が誕生してから一〇〇年という節目を迎えました。明治、大正、昭和、そして平成と続く、文字どおり波乱と激動の中を本村は常に弛むことなく着実に発展を続けてまいりました。これもひとえに苦難と激動の時代を歩まれた先達の努力の賜であり、心から敬意を表し、感謝の念にたえない次第であります。読谷まつりにおける記念式典では、多くの村民の皆様とこの喜びを分かち合えましたことは、誠にご同慶にたえません。この先達の意志を引き継ぎ、新しい一〇〇年を創造することは、私たちに課せられた大きな命題にほかなりません。また、ブラジル・アルゼンチン移住一〇〇周年記念式典が二〇〇八年八月二十四日と三十一日の両日にわたって挙行され、沖縄県市町村四団体のメンバーとして石嶺副村長ともども参加いたしました。移住一〇〇周年記念式典は、地元関係者をはじめ、南米の近隣諸国やハワイを含め沖縄県からの慶祝団多数参加のもと盛大に催されました。これまで入植地では幾多の困難な時期に遭遇しながらも、今ここに村人会・県人会の皆様が各分野で活躍されていることに敬意を表し、先達のご苦労に対し労をねぎらってまいりました。また、今や南米県人社会は三世・四世・五世の時代にあり、時代の流れとともに読谷村とのつながりが徐々に希薄になりつつあり、読谷村とを結ぶ新たな交流・支援態勢の重要性を認識しました。滞在中は、村人会の皆様をはじめ県人会の皆様方の心温まる歓迎をいただき、この紙面を借りて感謝とお礼を申し上げます。
議会におきましては、議会活性化の取り組みとして、議員の役割・責務を明文化した県内初の「議会基本条例」の制定に向け取り組んでおります。これまで以上に、議員個々人の資質の向上はもちろんのこと、より村民に身近な議会・開かれた議会を目指してまいりますので、村民の皆様の叱咤激励をよろしくお願いいたします。
結びに、地方分権が推進される中「自己決定」「自己責任」という地方自治の本旨に基づき、多くの村民の声を行政に反映できるよう、執行部とも十分議論を深め、村勢発展のために鋭意努力して参りたいと存じます。村民各位のなお一層のご指導とご鞭撻をお願い申し上げますとともに、皆様のご多幸を祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。
謹賀新年 読谷村議会
議 長 前田 善輝
副議長 城 間 勇
議 員 源河 朝法
島袋 秀光
比嘉 郁也
新垣 修幸
上地利枝子
當山 勝吉
山内 政徳
長濱 宗則
伊 波 篤
知花 徳栄
照屋 清秀
伊佐 眞武
嘉手苅林春
當 山 弘
知花 昌一
國吉 雅和
事務局長 仲宗根盛良