読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2009年1月発行 広報よみたん / 12頁

教育の広場 「人とかかわる力」を育む

 幼稚園は、学校教育の一環として、幼児期にふさわしい教育を行うところである。幼稚園教育が小学校以降の生活や学習の基盤となることから、人生で一番大事な教育と考える。その教育を担う我々教師は、責任の大きさを自覚しつつ日々の教育実践を行う。  読谷幼稚園では、幼稚園から小学校への移行を円滑にするために、「幼小連携」を密に計画し実践を行っている。
事例を紹介しますと、
①小六年生が大型絵本の読聞かせ ②小六年生の保健委員による歯磨きの指導 ③小一年~六年生までの皆さんと園児との交流学習会等々 
 幼小連携を通して、小一年生は、園児を迎えて、お兄ちゃん、お姉ちゃんの気分を味わうことと、園児は、小学校入学前の貴重な体験となり、小学校に安心して入学できる。また、小五年生は、この園児が小学校へ入学する時の最上級生の先輩としての顔つなぎとお互いの心をつないでいる。園児はお兄さんやお姉さんの優しさを体感するなどの人間関係づくりに役立っている。
 ところで、家庭は、愛情としつけを通して幼児の成長の最も基礎となる心の基盤を形成する場である。幼稚園は、これを基盤にしながら家庭では体験できない社会・文化・自然などに触れ、教師に支えられながら、幼児期なりの世界の豊かさに出会う場。だから、家庭は一人遊びの場、幼稚園は、集団遊びを仕組む場、小学校は社会性を育むための場と考える。家庭では保護者といっしょ。幼稚園はお友達といっしょ。小学校では、友達と一緒の時もあれば、一人で考える時もある。そのために、幼稚園では長テーブルが必要だし、小学校は一人用の机にしている。そのことを踏まえ本園では、「集団の中で、人とかかわる力を育てること」を重点に営んでいる。   

読谷幼稚園園長 松田平次

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