読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2009年3月発行 広報よみたん / 10頁

教育の広場

幼稚園ってどんなところ?何をするところ?
【学校教育のスタート】
 学校というと小学校からだと思われがちですが幼稚園も学校教育法に基づく学校です。三歳から小学校入学前までの幼児は「幼稚園教育要領」に基づく教育が受けられます。本村の公立幼稚園は五歳児一年保育ですが、「読谷村幼稚園教育振興計画」では幼児期の発達を踏まえた二年保育の実施を推進しているところです。

【遊びは重要な学習】
 「幼稚園では子どもを遊ばせているだけ?」と言う声をききますが、教師は幼児一人一人がさまざまな体験をしてその可能性が伸びるように教材や指導方法の工夫をしています。教科書がなく、チャイムが鳴らない生活のなかで、ゆっくり・じっくり・たっぷりと遊びに没頭できる環境・時間・空間を保障するのは、一斉に机に向かって教えることよりも至難なことです。そのため本村の各幼稚園では毎日の話し合いや保育カンファレンスをとおして幼児理解を深め、教師の資質向上を図っています。また、指導要録を作成し小学校へ「育ち」のたすき渡しができるように継続的な指導を行っています。幼稚園の「遊び」と小学校の「国語」や「算数」等は、何のつながりもないように見えますが、例えば砂遊びひとつの活動の中でも幼児は「なぜ?」「どうして?」「不思議だな」と好奇心や探求心が芽生え、盟かな感性や創造性が育まれます。教師は、これらが小学校以降の学習の基盤となって学ぶ意欲につながっ
て行くよう園生活の充実に努めています。(図1)

【交流・連携・子育て支援】
 幼稚園では、小学校、保育園、家庭・地域等との交流をとおして、人とかかわる力をはぐくんでいます。また、教育課程に係る教育時間の終了後に、希望者を対象に行う教育活動(預かり保育)を実施し子育て支援に取む組んでいるところです。

読谷村幼児教育推進会議 松田恵子(喜名幼稚園)

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