読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2009年5月発行 広報よみたん / 2頁

離任のあいさつ 比嘉 隆

 若葉薫る季節となりました。皆様にはお変わりなく、ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 この度、私ごとですが、読谷村教育委員会・教育長を三月三十一日付で任期満了に伴い離任いたしました。
 過去八年間・二期、安田村政のもとで教育長をさせていただき感極まるものがありました。 ここに広報の紙面をお借りしまして村民各位の御協力と御厚情に対し所感の一端を申し上げ感謝の意を表したいと存じます。
 公務員退職後の平成八年から平成十二年までの五年間は週二回程度・琉大教育学部の非常勤講師を努め悠々自適の生活を送っていた矢先のこと、日頃、懇意にしている安田村長より読谷村教育委員会・教育委員の選任について意見を求められ、その時点では貴方の教え子には義務教育出身の校長さんが多いので、その中からOBの方を含めて適任の方を推薦してほしいとのことでありました。あれこれ手を尽くしましたが、結果は自身が引き受けるということになりました。
 そこで琉大との事務引継ぎをそこそこに片付け、議会に同意案件として提出され教育委員に任命され、平成十三年四月一日に教育長に選任され、就任することになりました。そのことについては、全く予期せぬことで、義務教育段階の経験が乏しいので戸惑いもありましたが、そこは安田村長のポリシーで逡巡しない決断力の強さには日頃から感服しているものの一人であります。そして八年間お世話になりましたが、終わってしまえば良き頼もしい職員に恵まれ、あっという間の八年間という感がいたします。
 折しも、第三の教育改革期で文部科学省では“新世紀にふさわしい教育の在り方を見据え、新しい時代を切り拓く心豊かで、たくましい日本人の育成”を目指して全学校段階を通じた教育改革を強力に推進している最中であります。一口に言えば学校がよくなる。教育が変わる。が改革のキーワードで、学校教育は改革の大転換期でありました。
 そのことは緒に就いたばかりであり、学校への一層の支援が望まれております。
 幸いに、本村では幼稚園を含め小学校、中学校で学校への各種団体による支援体制が構築されていることは嬉しい限りであります。その一例として、朝のあいさつ運動、読み聞かせ、登下校時の見守り隊による安全指導等の徹底が挙げられます。各地域の婦人会、老人会、PTA等の働きも輝いているものがあります。それこそ読谷村の特性で地域の誇りであり、各層のコミュニティーが強く生きている証だと思います。
 教育改革の推進は待ったなしで各地で展開されておりますが、国の三位一体改革(財政改革)の影響もあり、課題も山積みしております。
 その中でも、村当局の強力なバックアップのもと、大きな事業として、古堅中学校・読谷中学校の全面立替に道筋をつけることができたことを嬉しく存じます。
 紙数に制限があり、意に尽くせぬ駄文になりましたが、本村、児童生徒五千人余の輝かしい前途を祝福すると共に、村民各位の益々の栄を願い私の離任のあいさつといたします。多謝。

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