4月から集団住民健診がはじまりました。読谷村国保加入者のお手元に「黄色の受診はがき」が届いたことと思います。このはがきが届いたら、早速健診日程を確認し、自分の受けやすい日にちを予定に入れましょう。
昨年から「特定健診」という新たな名称になった健診。「メタボ早期発見健診」と勘違いしている方も多いことでしょう。ところが、それだけではありません。知らないうちに進んでいく「慢性腎臓病(CKD)」が早期にわかり、将来、腎臓が悪くなる可能性を知らせる検査項目が入っているのをご存知でしたか?
その項目は血液検査でわかる①クレアチニン、②年齢、③性別を計算式にあてはめて、1分間にどれくらい腎臓が尿をつくる仕事ができるかを示す「糸球体ろ過量
(eGFR)」から知ることができます。
平成19年度の健診結果から、読谷村民の腎臓の働きの実態を表1に示します。
いかがですか?健診を受けた人の中でさえ、約3割の方の腎臓が悪くなりかけているのです。しかし、受けた方はそこで気づくことができます。そこから早めに医療機関を受診したり、生活習慣を改善することで、正常に戻ったり、これ以上の悪化を防ぐことができます。
腎臓はからだの老廃物をよりわける大事な役割があります。ぜひ、自分の腎臓を守るためにも健診を受けてくださいね。ただし、「糸球体ろ過量(eGFR)」は通常の健診結果用紙に書かれていません。確認したい方は医師、保健師、看護師、管理栄養士、栄養士にご相談下さい。
健康環境課 保健師
比屋根美千代
表1)健診結果から村民の腎臓の働きを知る
性 別 男 性 女 性
健診受診者数 正 常 軽度腎機能低下 中等度~高度腎機能低下
人数 割合 人数 割合 人数 割合
1147 69 6.0% 757 66.0% 321 30.0%
1205 91 7.6% 841 69.8% 273 22.7%
平成19年度 住民健診結果(40~74歳の国保加入者)