読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

2009年9月発行 広報よみたん / 15頁

読谷の自然(160)昆虫類 89 ~シロスジヒトリモドキ~ (ヒトリモドキガ科)

 大きさ(前翅長)が30
mm内外のヒトリモドキガ類で、体色は濃い黄色を呈し、胸背の部分に黒い点がでます。腹部は黒い帯が環状にとりまき、腹面には黒い点が列状に並びます。前翅(まえばね)は灰色がかる黒色で、その基部から中央にかけて目立つ白色の斑紋があり、その名前の由来にもなっています。
 本種は平地から山地の森林内に生息し、林内を低く飛び回ります。夜間にはいろいろな花に吸蜜に訪れますが、灯火にもよく飛来します。幼虫はクワ科のオオバイヌビワやコウトウ(アカメ)イヌビワなどを食草として生育し、成虫は5月~11月頃まで見られます。
 本種は国内では九州から琉球列島に広く生息分布します。国外では台湾や東南アジアにかけて分布し、いくつかの亜種に分けられています。
 村内でも親志などの森林地域でふつうに見られます。森林地域に近い公園や人家の灯火にもよく飛来してきます。

文:嵩原建二(県立美咲特別支援学校教諭)
写真:小浜継雄(県立農業研究センター)

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