広報よみたん 56/11 No.259 人口 荘重に奏でる古典のしらべにうっとり 赤犬子琉球音楽古典大演奏会
広報よみたん 56/11 No.259 人口 昭和56年9月末日現在 世帯数 6,284戸 総数 27,085人 男 13,350人 女 13,735人 役場-09895-8-2201 消防-119:8-3933 発行:読谷村役場企画課 荘重に奏でる古典のしらべにうっとり 赤犬子琉球音楽古典大演奏会 歌と三味線の 昔はじまりや 犬子音あがりぬ 神ぬみさく 琉球古典音楽の始祖「赤犬子」を称える「赤犬子琉球古典音楽大演奏会」は、史上空前ともいえる総勢二五七名の師匠およびその門弟たちによって、格調高く荘重に琉球古典音楽の大合奏が奏で、特設大ステージをとりまく約四千人の大観衆をうっとりさせました。 赤犬子を称える琉球古典音楽大演奏会は第七回よみたんまつりのハイライトのひとつに数えられ、まつり初日の午後七時から約一時間二○分にわたって大演奏が繰り広げられました。同演奏会に先だち赤犬子宮において、赤犬子ウスメー・ウンチケーの儀が行われ厳粛な儀のあと、上地栄幸翁が赤犬子ウスメーに成り代わり、山内徳信よみたんまつり実行委員長の案内で大演奏会会場へ招かれました。赤犬子ウスメーを招く特設舞台では三味線一七五名、琴六○名、笛二名、胡弓二名、太鼓十八名、総勢二五七名が拡張高く琉球古典音楽を荘重に奏で、赤犬子ウスメーをお迎えしました。 こてい節のしらべにのせて赤犬子ウスメーをお迎えしたあと赤犬子の解説、そして赤犬子のことばがありました。引きつづき二五七名による「赤犬子琉球古典音楽大演奏会」に移り、三部に分かれ荘重に古典のしらべが奏でました。まず第一部は「御前」としてかぎやで風、恩納節など五曲を弾き終えたあと、第二部の舞踊に移りました。舞台中央では紅がた衣装を着飾った七名の乙女たちがあでやかに踊いクワディサーや松竹梅を踊り、場内の大観衆をうっとり魅了させました。また、第三部は器楽合奏による「渡りぞう」「たち落ち」など四曲を荘重に響かせ、場内を圧倒させました。 赤犬子を称える「琉球古典音楽大演奏会」は時折り小雨まじりの寒風が吹きすさぶ悪天候に見舞われ、一時開演を危ぶまれましたが、二五七名の地謡の協力で定刻過ぎに開演し、屋外ステージをとりまく約四千人の大観衆は、史上空前の琉球古典音楽大演奏の奏でる古典のしらべに身動きすることもなく聴きいっていました。 ※写真は原本参照