
発刊に際して
発刊に際して 沖縄本島上陸作戦の基点となり住宅その他公共施設、文化施設は勿論農用基本施設としての護岸農道用排水路、防風防潮林等地上のすべては潰滅した。郷土読谷に国頭羽地、金武、久志、石川、胡差、その他各地に分散、収容された村民を迎えるべく建設隊を編成して村再建の第一歩を力強く踏み出したのは四六年の八月十二日でありました。建設は順調に進み移動は国頭の遠方から第一次、第二次と計画的に実施され同年十二月一日村役所を開設政治経済、教育、文化、社会その他諸般の行政事務を開始したのでありますが、あれから十年建設から建設へと苦難の道を歩んだ本村も一応に一時機を画くすべき階段に達したものと考えるのであります。 この秋にあたり移動十周年を記念して村においても部落においても各戸においても適節有意義な記念事業を計画し実施したいのであります。 この「読谷村便り」は読谷村のそのままの姿を写し出して全村民に読んで貰い、知って戴くための映写幕としての使命を持って出来たものでありまして一九五七会計年度の発足を第一号として毎月発刊を続けていきたいと思います。希くば村振興発展の一役を担って発足する本紙のために村民皆様の御援助を切望いたします。