
広報よみたん 53/3 NO.218 人口 早出しスイカの立体栽培みごとに成功
広報よみたん 53/3 NO.218 人口 昭和53年1月末現在 総人口 25,772 男 12,688 女 13,084 世帯数 5,583 早出しスイカの立体栽培みごとに成功 (自慢のスイカを手にもうかる農業をめざす国吉真助さん) ※写真は原本参照
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広報よみたん 53/3 NO.218 人口 昭和53年1月末現在 総人口 25,772 男 12,688 女 13,084 世帯数 5,583 早出しスイカの立体栽培みごとに成功 (自慢のスイカを手にもうかる農業をめざす国吉真助さん) ※写真は原本参照
豊かな農業豊かな生活のための長浜川の水資源を生かそう 豊かな農業をめざし 長浜川ダム建設計画進む 豊かな農業経営をめざすために欠くことのできないものが「水」です。 我が村の土壌は通称「マージ」といわれ、琉球石灰第四紀層のほかに、白亜紀層からなり、主として珊瑚石灰岩を母岩とする壌土、及び植壌土であり、一般的に保水力に乏しく、乾期においては大小の被害を受けるものです。このような土壌条件下で農業を振興するに、農業用水の開発は大きな課題となっています。 我が村は、北部地域に長浜川、南部地域に比謝川を有し、水資源としては整かであるが、有効利用されてないのが現状である。 これらの河川の有効的利用を何んとかできぬものかと、二十数年も前から多くの村民の中で話し合いがなされてきたが、資源開発ともなれば莫大な資金を伴ない、具体化するにはいたりませんでした。 しかし、近年の構造的社会不況の嵐が吹きまくる中で、農業の見なおしがなされ、時代に即応した近代的農業の必要性が叫ばれている。我が村においても、農業の構造改善事業等が進み、一万五千坪余のビニールハウス群。座喜味地区農業基盤整備事業、養豚団地造成事業など、豊かな農業経営をめざす息吹きはすさまじい。その中で、農業用水の確保は今後の農業をより振興するために大きな課題となり、農業用水開発の抜本的対策をせまられてきた。その気運が高まる中で、昭和四九年十一月、村は国・県に対し「長浜川流域の水資源開発について」の要請、陳述を行なってきた。これらの要請、陳述等に対 し国、県も我が村の農業事情等をよく理解し、昭和五○年度より今日にいたるまで「長浜川ダム建設」に関する各種調査を実施し、その結果長浜川ダムは建設可能な河川であるとの調査結果をまとめ「長浜川ダム建設」に具体的事務作業が進められてきました。 調査結果で見る長浜川の一年間の流水量は約五〇〇万~一千万トンともいわれ、この水里は我が村の上水道使用水里年間二〇〇万トンに比べ、長浜川の水量はいかに豊富であるか、うかがえます。これらの豊富な水資源をかつ有効的に利用し、豊かな農村建設をめざすために建設計画されるのが長浜川開発の大きなねらいであります。 次に、長浜川ダム建設の概要を見ると、まず、ダムの形状はフィルダムとされ、有効水童は一二〇万トン。その受益面積は座喜味地区、長浜地区、高志保地区波平地区、渡ケ次地区、儀間地区、瀬名波地区、宇座地区、以上八地区内における七五万坪の農地に農業用水として還元される。ダム用水はまず、座喜味城跡西側高台に貯水タンクを備え、そこから八地区の農業用地に送水管を配管し、スプリングクラー方式で散水し、干魃の心配から開放されるものです。 長浜川ダム建設についてはいよいよ具体的な動きを示し、昭和五四年度採択及び全体設計。昭和五五年度事業着手。昭和五九年度ダム竣工というスケジュールが建てられている。 ところで、ダム建設に必要とされる総工事費は約三五億円(民間コンサルタント試算)とされます。その内、国側が八○%。県側が十%、残り十%は地元負担で進められます。 現在、役場内においては総体的な取りまとめの作業を進めると同時に、受益地区関係地主の同意を求める作業を進めています。すでに九〇%余の同意は得られ、また、受益地区においても「長浜川ダム建設推進委員会」が地区ごとに発足し、地域のコンセンサスをえながら事務作業は進められています。 豊かな農業をめざすには「水」は不可決な要素です。長浜川ダムの建設は大くの村民が期待をよせています。 村民のご理解とご協力をお願いいたします。 ※写真は原本参照
医療費 こんなに値上げされました 9.6%アップ 健康管理に充分気をつけましょう 病院、医院等で支払う医療費が平均九・六%も値上げされ、去る二月一日から適用されました。 今回の医療費の値上げは医科が九・三%。歯科が十二・五%となっています。これらの医療費の値上げにより、国民健康保険の財政はきわめて苦しい状態におかれそうです。こうした中で、通常通り病院等の利用川数を推移すれば、特別会計でおる国民健康保険税の値上げもやむなきことが予想され「病気で泣くより笑って予防」と病気の早期発見、未然予防を広く呼びかけています。 ところで、厚生省公表による今回の医療費値上げの特徴は、 ①入院関係の費用を値上げして、いままで保険がきかず自己負担になっていた差額ベット代や基準看護の病院での付き添い看護代の解消をはかる。 ②歯科差額の保険外負担の解消に着手したこと。 ③腎移植やコンピュータ断層撮影などの新開発技術等最新の医療技術も保険にとり入れられた。 等となりています。 初診料三〇〇円値上げ 再診料も上る 初診料は公立病院で現行の九〇〇円が一、二五○円に、開業医(私立病院)で七○○円から一、○○○円に、再診料は公立病院で五二〇円から五八○円に、開業医で三〇〇円から三三〇円に、それぞれ引き上げられております。 深夜・体日・時間外の割増し料金もアップ 深夜・休日・時間外に診療をうけた場合は割増し料金(診療費とは別に請求される分)をとられますが、その料金が大幅に引き上げられました。 休日受診は初診で現行の一、五○○円が一、八○〇円に、再診で一、二○○円が一、五○○円に、深夜受診は初診、再診とも現行の三、○○○円が三、六○○円に、また、時間外受診は初診が五○○円から六○○円へ、それぞれアップされております。 入院関係は二○%値上げ 入院室料が現行の八○○円から一、○○○円に引き上げられたほか、入院時医学管理料や給食料など、入院関係で約二○%の値上げ、また看護料も一七・二%のアップ、手術料や麻酔料も平均三○%値上げされました。 前歯の金、白金も保険でOK 歯科は前歯についてのみ「材料差額方式」が認められることになりました。 前歯の治療に貴金属(普通二○K以上の金や白金)を使用した場合、いままでのような法外な差額は認めず、保険でやった場合との材料だけの差額を払えばよいことになります。このため、歯科の処置料や技術料は六○%も引き上げられることになりました。 歯の治療代はどのくらい上るでしょうか 奥歯に痛みが走り、診断名は「第一第臼(きゅう)」歯(急性化膿性歯髄炎)。」六日間通院すると、初診料一、二五○円(九○○円、レントゲン診断三八○円(三八○円)、麻酔四○○円(二九○円)抜髄(神経を抜く)一、○○○円(六○○円)根管治療(突の治療)二回一、○○○円(六○○円)根管充填一、○○○円(五○○円)歯冠形成一、五○○円(一、五○○円)金部鋳造冠五、五七○円(五、一三○円)計一二、一○○円(九、九○○円)で二、二○○円のアップになる。 このケースは「抜髄、根管治療、根管充填」が今回大巾に改訂された歯内療法としての技術部門に当り、約七○%から二倍のアップ率で、これがまともに現れた例である。 今回の改定で最後までもめた「前歯部の鋳造歯冠修復をみると、前歯に痛みを感じ診断は「中切歯=う蝕症第二度単純性歯髄炎」で四日間通院した。初診、処置、歯冠形成、四分の三冠一の治療で一四、四四○円(七、○七○円)二○%増となる。 このように上るのは、特に歯冠形成料(一、五○○円が七、五○○円へ)の増大によるが、これは従来の差額分が保険にとり入れられたため、歯をおおった「歯冠」の金属は保険ではパラジウムだが、これを金にしてもらうには、あと三千円ほど出さねばならないつまり、この三、○○○円なるものが「材料差」ということになる。 このような結果、保険がきかオール差額の時はなんと三八、○○○円(いわゆる目安料金)だったものが保険扱いになったことにより、国保被保険者の一部負担は、四、三三二円と八分の一ですむ低料金になります。 盲腸手術で一万五千円アップ 盲腸つまり「虫垂炎」になり救急車で時間外に運ばれ、直ちに手術、七日間入院したとしますと、看護は「基準看護、特一(患者三、五人に看護婦一人)給食は「基準給食」などとするとこれまで六四、○○○円ですんだのに対し七九、七六○円になり一五、○○○円もアップ(二三・五%)することになる。 中耳炎の場合 約二○%のアップ 耳がズキズキ痛くなり、普段は余り行かない耳鼻科の医院のドアを押すと「急性中耳炎」との診断、それでも初期だったので、三日間の通院でなんとか治った。 この場合は、初診料一、○○○円(七○○円)再診料(二回)六六○円(六○○円)処置料三○○円(二一○円)くすり代(抗生物質)五一○円(五四○円)で合計二、四七○円(二、○五○円)で四二○円のアップになります。
早出しスイカの立体栽培みごとに成功!総量18トンを生産予想 もうかる農業経営をめざし、本土の端境期をねらった早出しスイカの栽培が渡慶次ビニールハウス団地内をはじめ、高志保ハウス団地、渡具知などのビニールハウスにおいて栽培され、その初出荷が二月六日からはじまった。この日出荷された早出しスイカは国吉真助さん等二名のビニールハウスから一、六七四㎏のスイカが収穫された。 これらのスイカは、南国の太陽熱をいっぱいに浴び、糖度、風味、色つやとも最高のできばえ。一個二~三㎏の成熟しきった中玉で市場性の高い一級品が多く、そのほとんどが本土市場向けに出荷された。気になるセリ値の方だが、木上市場では高値のセリ値を呼び、一般庶民にとってはまだ高嶺の花というところです。 ビニールハウス内におけるスイカの栽培は数年前から行われ、今年は国吉さんら八名の農家がそれぞれのハウスに立体栽培を行った。栽培指導には村農協、県農業改良普及員、それに与那城村農協田場典明指導員が栽培指導に立ち合った。 聞きなれない立体栽培とは、農業の経営効果を高めるために、小面預をかつ効果的に利用しようとするものです。スイカ栽培は通常地ばい栽培が慣例とされるが、立体栽培においては、ツルを地上にはわさず天井につるして栽培する。その中で密植栽培し、経営効果を高めようとするものです。 国吉さん等のスイカハウスには一坪当り丘本の密植を行い、一本当り一個を着果させ、一坪当り一万円の収益を目標に徹底した肥培管理がなされてきた。同時にハウス内はスイカ生育適温にいつも人工的に温度調整され、真冬でも二七℃度を保っている。その中で生育したスイカは色つや、風味、糖度とも三拍子そろった最高のできばえで、見るからにおいしそう。 去年は天候不順により不作に終わったが、今年は例年になく豊作だという。みごとに成熟したスイカの収穫予想高は全体で総量十八トン。スイカハウスの中は、夏の味覚ならぬ冬の珍味が甘い香りをハウスいっぱいにただよわせている。 ところで、本村の土壌はスイカ栽培に最も適した土壌だといわれ、読谷スイカの人気は抜群。すでに「読谷スイカ」の銘柄で消費市場から高く評価されている。これから梅雨期をはさんで読谷スイカが出廻るころ、我が沖縄も夏到来を告げる、その中で、冷たいスイカに舌つづみを打つ夏本番をここに見ることができます。 ※写真は原本参照
これはバカデッカイ! 一株三㎏のネショーガ ざくざく ヒーシャー汁に欠せない添物の中に「ネショーガ」というのがある。通称山原ショーガといわれ、その美味は一段と食欲をかきたて、ヒーシャー汁には絶対欠せないなじみのもの。 このネショーガの試験栽培が村内の農家で行われ、一株三㎏にもおよぶネショーガに関係者は皆びっくり。話題を呼んでいる。 この試験栽培は本土の某業者が県内の数ケ町村に委託栽培させ、適作地域を選定しているもの。村内では嘉手納良正氏(宇座)等八名の農家によって栽培され、予想以上の収穫をあげることができた。とくに、喜名原一帯で栽培した国吉盛吉さんの畑では一坪当り十二㎏の生産量。本土市場では加工用としてキロ当り三○○円内外で取り引きされ、採算は充分だという。 しかしこの作物、土壌のえり好みがはげしく、地域によって失敗を余儀なくされたところもあり、関係者の心境は複雑そのものです。 ネショーガの適作条件は酸性土壌を好み、PH五~六程度が最も適し、極度に乾燥をきらう、これらの諸条件を満たした地域が国道五八号線東側一帯の畑地だといい、試験栽培の結果は上作だという。 村農協儀間営農指導員は、今後、村の将励作物として選定するかは今後の課題とし、ネショーガの肥培管理は割と簡単であり、需用度もかなり高い。試験栽培の結果は在来のものに比べ粒は数段も大きい。市場性にもすぐれ、安定した値段で取り引きされ、採算ペースは充分にある。ことに、国道東側での成果は、今後の農業振興の上から、川林地域の効果的利用の再発見だと思う。今後は試験栽培をかさねていく中で「読谷ショーガ」の銘柄づくりをめざしてもいいのでは、はと話していた。 ※写真は原本参照
交通三悪追放!最悪だった昨年の交通事故発生 交通革命ともいわれる道路交通区分の変更がいよいよ七月三〇日を期して実施される。この交通区分変更に伴なって県内は道路工事のラッシュが続き、また、自動車のヘッドライトの交換も二月一日から始まり、七月三〇日に向ってあわただしい動きを見せている。 三〇余年間にわたるドライブ習慣が、ある期日を界にして急変することは、私たちの日常生活に与える影響は計り知れないものがある。しかし、ドライブミスは絶対許されない。ここは、村民のご理解とご協力で万全な心がまえで「ナナサンマル」に向って心の準備を充分に整えておきましょう。 ところで、嘉手納署のまとめによる昨年一年間の村内における交通事故の発生状況は、発生件数三九件、うち死亡五件、重傷十四件軽傷二〇件である。これを一昨年昭和五一年に比較すると発生件数で十九件増加。死亡件数でも二件増の最悪事態となった。こうした非常事態の中で、交通三悪追放村民大会を開くと共に、山内村長は異例ともいえる交通三悪追放の呼びかけを広く村民に広報した程。 次に原因別でみると、交通三悪による事故は十三件。ことに酒酔い運転による事故は六件も発生している。また、脇見連伝による事故も七件発生している。 これらの事故発生を路線別に区分して見ると、発生件数では、国道五八号線、県道六号線とも十四件の発生。死亡事故では、国道五八号線上で三件発生している。また、村道においては、八件の事故発生の内、死亡O、重傷二件。軽傷六件となっている。 以上が昨年一年間の村内における交通事故発生状況でした。交通事故は一瞬の内に不幸のどん底へとつながり、それはみじめです。あなただけの身ではありません、わが家には、あなたの帰りをかわいいこども達が首長くして待っています。ドライブマナーを充分に守りいつもにこにこ交通安全に努めましょう。
「青年の祭典」にぎわう 踊いクワーデイサーに万雷の拍手 「若人の祭典」「青年の祭典」と知られる読青協(知花俊治会長)恒例の第十八回村青年まつりが去る二月十二日午前十時から読谷中学校体育館で開かれにぎわった。 青年まつりは青年会活動の一年間の総合発表の場で、併せて会員相互の親睦を図り、組織の強化を図る目的で毎年開かれている。 青年まつりは、作品展示の部と総合発表の部に分かれて行ない、作品展示の部には手工芸品、洋裁、和裁、写真等を中心に約七〇点。また、総合発表の部では、弁論、体験発表、研究発表、コーラス、群舞など十二部門四六のプログラムが準備され、各種発表とも常日頃の青年会活動の成果を充分に発表し、かけつけた青年会仲間から盛大な拍手を受けていた。 ことに琉舞発表の部、高志保青年会の津波豊美さん外五名による「踊いクワデーサ」は、色あざやかな花笠に紅がた衣装がよくにあい、古式豊かに踊る姿につめかけた会員はついうっとりみとれていた。 また、コーラスの部では楚辺青年会の池原栄勇君外二四名による「与那国のマヤー小」は軽やかなリズムにのって、つい心も軽やかに会場いっぱい大合唱がこだましていた。 洋舞の部では、大木青年会の宇良謙二君外七名による工ーデルワイヌは、美くしくかなでるリズムにのって舞台せましに群舞する姿は実に優雅で美くしく、会場の仲間たちを心ゆくまで魅了させていた。この日の会場には読青協傘下の青年会員約六〇〇名が参加し、長時間にわたって会場は若さがみなぎっていた。
比嘉君子ちゃんにランドセルプレゼント=全国交通安全母親の会= 四月から新入学される交通遺児に対するランドセルのプレゼントが去る二月七日午後一時から村長室で行われました。 今回ランドセルの贈呈を受けた方は比嘉君子ちゃん(渡慶次十一の二番地)。 式には、母親の和美さんと出席し、全国交通安全母親の会連合会から託されたランドセルを山内村長を通してプレゼントされた。 君子ちゃんは、明るくて素直な子、ランドセルを手にするなり「どうもありがとう」。「ワァーおもたいなあ」などと満面笑顔でお礼をしていた。また、山内村長の「しっかり勉強して良い子になるんですよ」との声に「ハイ!」ありがとうございます」と元気のよいところを見せていた。 君子ちゃんは現在、渡慶次幼稚園に通園し、四月から新一年生を心まちにしているかわいいお嬢さん。幼稚園でも元気な現代ッ子で明るい性格の持主。幼稚園が終ったら家では、弟妹の世話から家事手伝いまで君子ちゃんお手のものだという。母親の和美さんは仕事(読谷救護園)の関係でたまに夜勤がある。その間の家事いっさいは君子ちゃんが母親に代って勤めるといい、世話づきで思いやりのある君子ちゃんだといいます。ガンバレガンバレ君子ちゃん!と拍手を送りたいものです。 (写真)ーどうもありがとう。と山内村長からランドセルをプレゼントされた比嘉君子ちゃん。四月から一年生だね。しっかり勉強して下さいと激励する山内徳信村長。 ※写真は原本参照
村民待望の村立診療所完成 身も心も健康であるということは、私たちの日常生活にとってかけがえのない大切なものです。 わが村は、これまで医療機関にめぐまれず、医療施設としては皆無の状態であった。その中で「村立診療所の建設を早急に」との村民の願望が実り、待望の村立診療所が建設された。 村立診療所の工事費は一億五千五百五十七万八千円元米軍基地跡に建設され、返還軍用地の平和利用として大きな期待が寄せられています。また、内部設備も近代的な医療機器を装備し、ことに現代医学の、要とされる最新式のレントゲンをも装備される中で、村民の健康管理に、病気の早期発見に、早期治療に万全の体制を整えます。尚、村立診療所は五月開所を予定しています。 学校教育の環境整備をめざし 教育の力は、国の方向性を決定づける重要な役割を果すものです。天然資源の乏しい我が国にとって、教育こそ人的資源であり、人的資源こそ我が国にとって最上の資源とされます。その人間資源の資質を向上させるのが教育だといわれます。 本村の教育環境は静かな学習環境の中で「平和と文化を愛し、自主性・創造性に豊む青少年の育成」をめざして学校教育は進められています。 また、学校校舎の新、改築もめざましく、昭和五二年度は別表のような事業が実施されました。 ※写真は原本参照
〔218号6ページの続き〕 社会福祉の充実をめざし 戦後派人口が過半数を占める今日、家族制度の変革、核家族の進展等に伴なって一人住しの老人世帯は年々増大しつつあります。 本村における六五歳以上の老人は、村人口の七、七%に当る一、九七三名で、次第に老令化への移行が見られます。 今日のお年寄りの方々は、戦前・戦中・戦後といった激動、かつ多岐多難の時代をご苦労してこられた方々であり、荒廃しきった廃虚の村を、再建、復興へと骨身を磨り減らす程にご苦労なされ、激動多難な時代に中心的活躍をされて来た方々が今日の老人達です。 こうした激動な時代を過ごされてきた老人達の福祉こそ、村民一人びとりが自らの問題として真剣に考え取り組まねばならない重要な課題だと思います。 本村における老人の福祉行政は、お年寄りが健康で明るく、生きがいのある余生を送っていただくために物心両面にわたる幅広い福祉行政の充実に努める中でとりわけ、老人無料健康検診はじめ、家庭奉仕員の派遣を必要とする身寄りのない老人世帯には二人の家庭奉仕員を派遣、独居老人については健康飲料の無料給付、敬老見舞金の給付、インターホンの設置、それに村長の見舞訪問などの生きがいを高める施策を積極的に推進し、村民全体がゆとりある心の福祉をめざして積極的に取り組んでいます。 快適な生活環境の整備をめざし 道路は、私たち人間の体内でいえば血管の役割を果すものであり、私たちは道路の利用なくして生活することはできないものです。 とくに、近年は、経済文化のめざましい発展に伴って、生活圏がますます広域化し、道路の整備は急務になっています。さらには、近年の経済成長に伴いモータリゼーションの進展が著しく増大する中で道路の整備拡充はとりわけ急務とされています。 村では、昭和四七年分らスタートした第一次村道整備五ケ年計画が完了したのに伴い、昭和五二年度から新たに第二次村道整備五ケ年計画をスタートさせ、より快適な生活環境の整備をめざしています。 ※写真、表「昭和52年度で実施された事業」は原本参照