1984年11月21日発行 / 広報よみたん / 2頁
平和を脅かすグリーンベレーは帰れ-米軍特殊作戦部隊の配備に抗議し撤退を要求する村民大会-(18日)
平和を脅かすグリーンベレーは帰れ-米軍特殊作戦部隊の配備に抗議し撤退を要求する村民大会-(18日)
米特殊作戦部隊のトリイ通信施設への強行配備に抗議し、撤退を要求する村民大会が去る十月十八日、古堅小学校グランドで多くの村民が参加して行なわれました。
米特殊作戦部隊については、今年三月にトリイ通信施設へ配備されることが明らかになって以来、村議会では、配備反対の決議をし、村民は配備の中止を要求してきました。
又、県議会においても、配備反対に関する要請決議がなされるなど、県民の反対の意志を示してきたにもかかわらず、米軍は、部隊の配備を強行し、九月二八日には配備が完了したことの報道を行ないました。
さらに配備完了に伴う創隊式が十月十九日行なわれることも明らかになり、村民の怒りは大きく、十八日村民大会を開催し「平和の敵、悪魔の部隊、グリーンベレーは帰れ」と抗議をしました。
特殊作戦部隊の配備阻止読谷村実行委員長の山内徳信は大会の冒頭、「去る三月、特殊作戦部隊のトリイ通信施設への配備が明らかになって以来、半年以上にわたり、平和な読谷村、沖縄をつくるため、米軍が一方的に強行する部隊の配備とビーチ拡張の計画に反対し農耕者や、漁民をはじめ村民が一体となって闘ってきました。しかし、米軍は九月二八日、部隊のトリイ通信施設への配備を完了したことを明らかにし、十月十九日には創隊式を行なうことになっている。読谷でのクリーンベレーの戦略訓練が展開されることを想像すると、身の毛のよだつ思いがする。グリーンベレーは足音をたてて住民生活の中には入り込んでおり、今後さまざまな宜ぶ工作が予想される。私達は、部隊の恐ろしさを忘れることなく、平和な読谷、沖縄を取り戻すまで撤退のための闘いを継続していかなければなりません。」と平和のために一歩もひかない決意を語りました。
続いて、大会に参加した農協、漁協、各団体の代表がそれぞれの立場から特殊部隊の配備に対する反対の決意を表明しました。
大会終了後は、トリイ通信施設のゲート前までデモ行進をし、ゲート前では、「特殊作戦部隊はアメリカに帰れ」とシュプレヒュールを繰り返し、抗議行動を展開しました。
※写真「ゲート前で抗議集会(19日)」は原本参照