【見出し】蚕さんがシルクのうちわをつくったよー
読谷南保育所(知花君子所長)では園児らに「蚕」の不思議さを体験させ、知識の高揚と感性を高めようと去る五月に蚕の飼育を始めた。 蚕が作る"まゆ"から絹糸を取るなどの体験学習を六月にしたところ、園児らは一様に「不思議だな~」とくびをかしげ、蚕が普通の無視とは違うことを知って、今では「かいこさん」と呼んで可愛がり、かいこアパートを作って常時観察を怠らないまでに知識を高めているという。 そのような中、山内敏子主任保母は「園児らの目を通してもっと不思議な体験をさせ、創造性や感性を育んでもらおうと染色の学習を実施したところ、緑色の木から藍色に変色する様子を観た園児らは口々に『魔法みたい』と感動の声を発していた」と語った。 また、別の試みとして山内主任は新しいユニークな実験に取り組んだ。それは、蚕に"シルクのうちわ"を作らせること。その方法は、まず骨組みだけのうちわに蚕七~八匹を這わせ、蚕の力(口から出すまゆ)だけでうちわを作ってみようというもの。この試みは見事に的中。一本のうちわを、蚕は約二時間できれいに巻き上げ、世界にまたとない"シルクのうちわ"が出来上がった。(七月二十一日)