【見出し】沖縄戦終結50周年記念事業『平和講演会』に筑紫哲也氏を招く
沖縄戦終結50周年記念事業の一環として本村では、二十一世紀をどのような視点で見据え、沖縄のいくべき指針とは何かを考える機会とすることを目的に、ジャーナリスト・ニュースキャスターとして活躍している筑紫哲也氏を招聘した「平和講演会」を十月二十一日午後、古堅中学校体育館で開催しました。 講演会は当初、沖縄残波岬ロイヤルホテルで午後三時に開く予定でありましたが、米兵による少女暴行事件に抗議する「10・21県民総決起大会」が開催されたことから、急きょ時間と会場を変更して行いました。それだけに平和講演会への反響は大きく、会場には千三百人余の聴衆が詰め掛け、筑紫哲也氏の講演に耳を傾けました。 講演では筑紫氏が県民大会の模様に触れ、「今日の大会は人間の尊厳が犯されたことに対する人間の一番基本的な差別と権利に関する怒りの集まりであった」と日米政府の姿勢を一刀両断。基地問題の解決については、「敵意に包囲された基地は成り立たないという意志表示をしていくことが必要」と説き、安保をなくすには「なぜ安保が必要なのかを徹底的に洗い直すことだ」と強調した。