【見出し】戦後復興・再建・発展 戦後50年余の風雨に耐え、村民と歩んだ旧庁舎の看板が、今万感の想いを込め降ろされる[1997年3月31日]
※写真
検索指定条件
※写真
読谷補助飛行場は、去る大戦で旧日本軍によって強制接収され、終戦後は米軍に軍事基地として占領され続け、さらに沖縄の日本復帰の時点で日本政府に引き継がれ、未登記の国有財産として台帳に登載されました。 以来、読谷村や読谷飛行場用地所有権回復地主会は、米軍と日本政府の厚い壁の狭間で軍事演習に立ち向かい、長年にわたって読谷補助飛行場を取り戻す闘いを展開してきました。その結果、遂に村民は日米両政府の壁を乗り越え、読谷補助飛行場内に自治・平和・民主主義の殿堂「役場新庁舎」を建設することができました。その完成を祝って三月二十二日午後、国や県、村などの関係者や多くの村民が参加して新庁舎の「落成式典・祝賀会」が盛大に挙行されました。 役場新庁舎の「落成式典・祝賀会」では庁舎内で神事が行われた後、記念植樹やテープカット・薬玉割りのセレモニーが行われたのをはじめ、一階の村民ロビーで式典が挙行されました。 式典の席上、山内村長は「今、米軍基地である読谷飛行場の中に、座喜味城を腰当とし、風水よく、自治と平和、民主主義の殿堂として鳳の如く、赤瓦の蒐が聳え立つ新庁舎が実現した。夢のような気がいたします。しかし、村民待望の新庁舎は夢ではなく、現実にその姿を目の当たりにした時、その喜びを表わす言葉さえ見つけることができません」とあいさつ。引き続き、儀保輝和村議会議長や太田昌秀沖縄県知事、沖縄総合事務局長、那覇防衛施設局長が祝辞を述べました。 また、式典では新庁舎建設に関わってきた関係業者や、本村行政に貢献してきた安田慶造前助役や池原恒徳前収入役、丸谷金保元参議院議員(元北海道池田町長)、山口秀和所長(山口児童文化研究所)の皆様方に感謝状が贈られました。 式典終了後は特設会場において盛大に祝賀会が催され、読谷村文化協会や村婦人会、混声合唱団「よみたん」の方々が、琉球古典音楽や琉舞、合唱などの余興を披露し、参加した約二千人の人々と共に役場新庁舎の落成を祝いました。 祝賀会を終えた翌二十三・二十四日には新庁舎の一般公開が行われ、見学には両日とも大勢の村民が役場を訪れ、新庁舎落成の喜びを共に分かち合いました。その翌日(二十五日)からはいよいよ役場業務の移転作業が実施されると共に、三月三十一日の午後五時には戦後五十一年余にわたって郷土の再建・復興の拠点として読谷村行政を担ってきた旧庁舎に別れを告げるべく、村三役はじめ全職員らが出席する中、役場看板の取り外しと記念碑の除幕が行われ、旧役場庁舎の閉庁式を済ませました。 そして、四月一日には新庁舎での業務開始式が行われ、山内村長が電算システムを稼働しました。
【新庁舎の概要】 役場新庁舎は地下一階、地上三階建てで、床面積8,459・40平方㍍。敷地面積は16,500平方㍍で来客用駐車場は110台の車両が駐車可能。基本計画・設計費、本工事費などを含めた総業費は二十四億九千万円余。 新庁舎は行政棟と議会棟からなり、門中には沖縄のシンボルである獅子を据え、「自治の郷」「平和の郷」の文字を刻み、庁舎入り口近くには「日本国憲法第9条(戦争の放棄)」のモニュメントを建立したのをはじめ、本村の23行政区の名称(字)を刻んだ石版が配置されました。 【所在地及び代表電話番号】 ■読谷村字座喜味2901番地 ℡098(982)9200
プロフィール 「御当国御高並諸上納里積記』(一六八〇年~)に鶴間村と記され、渡慶次と一体となった古い集落である。戦後は軍用地に接収されたため、多くの区民は字長浜に居住した。復帰後、軍用地返還跡地で西部遣道地区土地改良事業、農産物集出荷貯蔵施設等の農業関連の碁盤整備事業が行われた。同じ頃にかつての集落の復元のための儀間復帰先地整備事業も実施され、生活環境の整備が進んでいる。行政区加入人口は七百九十七(百八十四世帯)で、村内では規模の小さい地区である。 地区づくりの目標 儀間は村内でも特に農業への取り組みが活発な地区である。土地改良事業によって大規模な基盤整備が行われ、長浜ダムの竣工により待望の潅漑排水事業が開始された。これまでのメロン、花卉等の作目にリゾート関連での農業開発等を加え、新しい農業開発のフロンティアとなるようなむらづくりを進める。 暮らしの農業 農業は生産・販売という産業にとどまらず、土と親しむなど特に子ども達の自然学習への機会も与えるものである。農業は区民の暮らしと結びつけながら多様な意義を発見していくことが大切である。儀間は畑に近いことで、その日常的な活用が期待できる。直家野菜で旬の食材を楽しむこと、お年寄りの健康づくりと安らぎ、家族での共同作業によるふれ合いの場の創出など、暮らしを豊かに送る農業の普及をはかる。 安仁屋正吉氏 青年会や区民の協力のもとに民俗芸能「フェーヌシマ」の復興に尽力、常に儀間の伝統芸能の指導者として活躍している。組踊や歌劇などの唄三味線を担当すると同時に脚本の保存など、鶴間の伝統芸能の継承に欠かせない。またEM菌を使った農業面でも先駆的な役割を果たす。組踊や歌劇は出来る人が少なくなってきているだけに早めに取り組まなければと、周囲にはっぱをかける。
盆栽の甲子園と呼ばれる「第七十一回国風盆栽展」(日本盆栽協会主催)が二月九日から十六日の日程で東京・上野の東京都美術館で開かれ、同展に出品した本村の文化協会盆栽部会から二人が見事に入選を飾りました。 国風盆栽展という栄えある展示会で入選を射止めたのは松田源宜さん(89歳=大湾)と城間勇さん(49歳=渡具知)のお二人。 松田さんが盆栽歴四十年でガジュマルを、城間さんが三十年余でハリツルマサキを出品し、共に全国表彰に輝きました。 嬉しい受賞に、村文化協会(岳原宜正会長)では四月九日に役場を訪れ山内村長に報告。素晴らしい受賞に山内村長が両人の快挙を讃え、これに岳原会長は「この大会は盆栽家の夢であり、しかも沖縄を代表する作品で二人とも初挑戦にして入選したことを文化協会(部会)あげて喜んでいる」と語りました。 このような場所(基地内)に役場新庁舎を建てた読谷村を激励しようと、四月三日午前、フォークダンスサークル・ひまわり(富山ヨネ会長=沖縄市在)の方々二十五人が、新庁舎を訪れフォークダンスを披露しました。 役場一階のロビー広場では、役場を訪れた村民や職員らが軽快なステップで踊るダンスに感激した様子で、庁内には手拍子や口笛が飛び交い、サークル仲間の来訪を歓迎しました。 今回の訪問に、同サークルの富山会長は「いの一番に読谷村に行って"かりーをつけよう、読谷村ガンバレという気持ちを形にしよう"と思って踊りにきた」と話し、山内村長に花束を贈呈。これに山内村長は「村外からみめ麗しい方々が"かり一"をつけに来ていただき喜びでいっぱいです」と感謝の言葉を述べる一方、「アルプスのハイジがこんなにいっぱい沖縄市にいるなんて気が付かなかった。今日は皆さんのお陰で新庁舎にきれいな花が咲きました」とユーモア溢れる言葉を送り、周りの笑いを誘いました。 四月四日午後、読谷村赤十字奉仕団の会員が一堂に集い、「定期総会」(役場大会議室)が行われました。 赤十字奉仕団は、その目的に『すべての人々の幸せを願い、明るい住みよい杜会を築き上げていくため、陰の力となって身近な仕事に従事するものとする』とし、災害救護や福祉活動などの様々な奉仕活動を展開しています。 総会では平成八年度の事業経過や決算報告などを含め、平成九年度事業計画や予算、役員などが承認されました。 【役員及び委員】 委員長 山内ヨシ子 副委員長 比嘉キヨ 副委員長 塩川信子 副委員長 上地千恵子 喜名校区 松田弘子 読谷校区 古堅満子 渡慶次校区 安田菊子 古堅南校区 奥間シゲ子 古堅校区 伊波敏子
読谷村老人クラブ連合会の新役員が決まりました。 新役員の方々をご紹介します。 【新役員】 会長 松田善康(楚辺) 副会長 比嘉房雄(座喜味) 副会長 長浜清子(大木) 副会長 知花静子(波平) 理事 知花徳一郎(波平) 理事 大城行雄(渡慶次) 読谷村婦人会の新役員が決まりました。 新役員の方々をご紹介します。 【新役員】 会長 松田キク(宇座) 副会長 池原初美(楚辺) 書記 儀間景子(瀬名波) 会計 当真美枝子(長浜) 平成九年度「読谷村営住宅空家待ち入居者」を次のとおり募集します。 【名称・所在地・家賃】 ■古堅団地(18戸) 古堅七六番地の二 ▽間取り(3LDK) ▽家賃(二万五千円) ■瀬名波団地(24戸) 瀬名波五三一番地の四 ▽間取り(3LDK) ▽家賃(二万七千円) ■喜名団地(12戸) 伊良皆六九七番地 ▽間取り(3LDK) ▽家賃(三万円) 【申し込み期間】 ◎5月12日~23日 ※「申込書」は募集期間に限り配布します。 (但し、土・日を除く) 【入居資格】 ①読谷村内に現に住所を有する者。 ②現に同居し、または同居しようとする親族(婚姻の届出をしないが、事実上婚姻関係と同様な事情にある者。その他婚姻の予定者を含む)があること。 ③現に住宅に困窮していることが明らかな者であること。 ④第二種村営住宅については、入居の申し込みをした日において収入が十一万五千円(月額)以下であること。 【申し込み方法・場所】 村営住宅に入居ご希望の方は、役場都市計画課で「空家待ち入居手続き」を行って下さい。 ■読谷村役場(都市計画課) ℡982-9200(代表) 商業の実態を明らかにすることを目的に、商業の国勢調査ともいわれる「商業統計調査」が実施されます。 調査員が貴商店を訪問の際にはぜひご協力下さるようお願いいたします。 【調査期日】 ▼平成9年6月1日 【調査対象】 全国の卸売・小売業を営むすべての商店。
今年、創立50周年の節目を迎えた読谷村体育協会(山内昌千代会長)の平成九年度・役員及び事業計画などが決まりました。 一九四八年六月二十日に設立した読体協は、村民の技量の錬磨、体力の鍛練等に努力しスポーツ精神の涵養に努め、その成果は、一九六九年に沖縄県体育協会から優良体育協会として表彰されるなど、対外的にも輝かしい実績を挙げています。 読体協では創立50周年を節目として、記念事業を推進するため昨年五月に記念誌編集委員会を結成し、その準備が着々と進められています。 読体協の記念事業を成功させるべく、多くの村民のご支援、ご協力をお願いいたします。 〈個人負担八千円〉 役場保険年金課では「人間ドック」の受け付けを始めます。 定員一〇〇人に達し次第、締切りますので、ドック希望者は早めに申し込んでください。 【受付期間】 ▼5月6日~5月30日まで 【対象者】 ▼国民健康保険加入者で40歳以上の者。 【申込先】 ▼役場保険年金課 ℡(982)9212 ※希望者は「国民健康保険手帳」と「印鑑」を持参して申し込んでください。 【検診費用】 個人負担額=八○○○円 (検査料二五〇〇〇円のうち、八○○○円が自己負担となります) 【検診実施日】 ドックの検診実施日は、申し込み者宛てに後日連絡します。 【実施期間】 ◆6月2日~10月31日
"ひろげよう生涯学習の輪"をテーマに、二月二十七日~三月二日の日程で「まなびフェスタ読谷97・第二十一回中央公民館まつり」(読谷村教育委員会主催)が中央公民館で開かれ、大勢の人々が多彩な芸能・芸術・文化の舞台や展示発表会などを楽しみました。 まつり初日(二十七日)はオープニングセレモニーを皮切りにサークル仲間の交流会が行われ、翌二十八日には「健康講演会」が催されました。 語やびら沖縄口は、ウチナーグチの良さを正しく継承しようと、国吉トミさんの「民話の世界」でオープンし、次いで村内の小学生による「ワラビンチャー沖縄ロ大会」や老人会・婦人会などによる「ワンニン語やびら」や「ミーグスイ、ミミグスイ、ヌチグスイ」が披露され、場内は笑いの渦で沸き返り、また、この日の夕には読谷村PTA連合会や中央公民館サークル仲間などによる舞台発表、生涯学習交流会が開かれ、社会教育功労者(八個人、二団体)が表彰を受けました。 「舞台発表会」では、各種サークル仲間が一堂に集い、一年の活動成果を発表。ステージでは楽器演奏や混声合唱、懐メロ、太極拳などのプログラムを披露する一方、読子連(渡慶次、座喜味、大添、喜名、瀬名波)の子ども達が琉舞や遊戯などの多彩な演技を披露。そしてフィナーレには「古謝美佐子ショー」が行われ、華やかにステージを飾りました。
まなびフェスタでは、公民館サークル・講座受講生の多岐ジャンルに及ぶ作品(ヤチムン、書道、ペン習字、水墨画、布の絵本、蘭、俳句、押し花、盆栽など)をはじめ、中央公民館講座や自治公民館活動、社会教育学級活動スナップ写真、読老連の書道・手芸品、役場環境保健課の環境図画・作文・標語コンクール作品などを一堂に集めた「作品展示会」は、鑑賞した人々に大きな感動を与えました。 三月二日の最終日に、役場中庭で開かれた「屋外イベント」では、青空野菜市(読老連)や、蘭や盆栽の植えかえ指導(蘭サークル及び読谷盆栽同好会)、アマチュア無線、ヤチムンロクロ体験・シーサー面づくり(陶芸サークル)、屋外活動の体験コーナー(大北育成会=ボーイスカウト読谷一団)などが設けられ、多くの人々が屋外イベントを楽しみました。 また、同日には訪れた人々に泉川とし子社中が呈茶をサービスし、まつり実行委員には、村婦人会の方々が昼食づくりの接待に努めました。
読谷村及び村民のために一生懸命に職務に精励してまいりました役場職員の方々が退職なされました。 長い間ご苦労様でした。 【退職者】 ・町田宗信(議会事務局長) ・比嘉真栄(消防本部) ・島袋フジエ(保育所) ・上地宗孝(給食調理場) ・松田武哲(給食調理場) ・宮里恵美子(給食調理場) ・与那覇澄江(給食調理場) ・伊波靖(企画課) 部長昇任 ・桃原英夫(保険年金課長) 【総務課】 課長・新城正雄(経済振興課) 係長・儀間敏光(総務課) ・与那覇操(企画課) ・真栄田敏光(社会教育課) 【企画分権推進課】 ・与那覇準(経済振興課) 【税務課】 係長・伊佐稔(総務課) 【福祉課】 保育所所長昇任 ・知花勝子(保育所) 主任・仲宗根喜美枝(保育所) ・高宮城実(給食調理場) ・赤嶺良子(新採用保母) 【健康共生課】 生活福祉部長 係長昇任・上地正秀(総務課)・与久田初子(厚生課) ・知花ちせ(新採用保健婦〕 【保険年金課】 課長・仲宗根盛良(総務課) ・大城繁男(環境保健課) 【農業推進課】 課長・島袋強(農業委員会) 係長・玉城悟(野外施設係) ・山城勝司(新採用) 【商工水産課】 課長・天久勲(環境保健課) 係長・神谷乗安(経済振興課) 係長・池原善行(経済振興課) ・大湾勇(経済振興課) ・知花正(経済振興課) ・宇根雄司(野外施設係) 【土木建設課】 係長・島袋正勝(水道課) ・新垣学(新採用) 【都市計画課】 課長承認・波平栄善(建設課) 係長・比嘉新常(企画課村史) 係長・与儀優(経済振興課) 係長昇任・新里紹伝(建設課) ・比嘉憲友(建設課) ・金城広史(建設課) ・東恩納盛光(建設課) ・上原徹(環境保健課) 【議会事務局】 局長・与那覇守丈(総務部長) 【水道課】 係長・伊波正順(建設課) 【消防本部】 ・当山亮(新採用) 【教育総務課】 部長昇任 次長・上地正一(教育総務課) 係長・中村正信(税務課) 【学校教育課】 課長・知名定男(古堅中) 主事・比嘉宏(古堅中) 比嘉清喜(教育総務課) 【生涯学習課】 係長・比嘉正勇(経済振興課) 係長・池原栄順(社会教育課) 主事・古堅宗篤(与那城小) 【文化振興課】 ■村史編集室 係長・伊波米和(教育総務課) ・小橋川清弘(企画課村史) ▽村史編集嘱託員 ・玉城裕美子 ・天久真由美 ・新垣奈美子 ・金城真美 ■給食調理場 ▽渡慶次調理場 ・曽根一男(読谷調理場) ▽読谷調理場 ・大湾恵武(新採用) ・仲宗根しのぶ(新採用) ▽古堅調理場 ・上地美加(保育所) ・仲吉朝亨(新採用) ■学校司書&公民館司書 ▽喜名小学校 ・知花啓子(渡慶次小) ▽古堅南小学校 ・寄川ヒロ(読谷小) ▽渡慶次小学校 ・知念君子(古堅小) ▽読谷小学校 ・米須嘉代子(読谷中) ▽古堅小学校 ・松田直子(中央公民館) ▽古堅中学校 ・知念妙子(喜名小) ▽読谷中学校 ・安室静子(古堅中) ▽中央公民館 ・福地江美子(古堅南小) ■幼稚園教諭 ▽読谷幼稚園 ・仲嶺久美子(渡慶次幼) ▽古堅南幼稚園 ・田代和江(読谷幼) ▽渡慶次幼稚園 ・山城トミエ(古堅幼) 教育委員に任命 ・池原美恵子(古堅区)