広報よみたん 平成22年2010 1 No.617 主な目次 平成21年12月12日(土)読谷村文化センター鳳ホールで第15回子ども芸能祭が開催されました。 男女の恋の語らいを題材にした「打ち組加那ヨー」です。
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米軍人によるひき逃げ死亡事件に抗議する読谷村民総決起大会 平成21年11月7日(土)に発生したトリイ基地所属の米軍人によるひき逃げ死亡事件の解決を求めて、12月13日(日)に読谷村文化センターで村民総決起大会が開かれ、集まった1500人余が事件への対応に怒りと不満の声を上げました。大会には実行委員長の安田慶造村長をはじめ、読谷村議会、読谷村老人クラブ連合会、読谷婦人会など村内の各種団体が出席したほか、村出身の山内徳信、糸数慶子両参議院議員、照屋寛徳衆議院議員らも応援に駆けつけました。 今回の事件に対する抗議決議案が読谷村青年団協議会副会長の仲宗根朝美さんによって読み上げられると、満場一致で採択されました。採択の後は當山眞市県議会議員により、頑張ろう三唱が行われ、村民が一丸となって事件の早期解決を求めていく姿勢を示しました。大会に参加した村民からは「今日は米軍に抗議の意思を伝えるためにやってきた。米軍人の身柄を引き渡しできるようになってほしい。」(61歳女性・・字楚辺)、「容疑者の米兵は早く出頭して謝罪してもらいたい。」(63歳・・字長浜) 「今回の村民大会でも引き渡しが実現しないのなら、県民大会などもっと大きな大会を開く必要があるのではないか。」(47歳女性・・字喜名)などの意見が寄せられました。大会終了後は会場となった読谷村文化センターからトリイ基地まで抗議のためのデモ行進を行い、ゲート前で仲宗根悟県議会議員が抗議声明を読み上げ、安田村長が抗議決議書をトリイ通信施設法務部長のバリー・スティーブン中佐に手渡しました。 また、12月21日(月)から22日(火)にかけて村民を代表して総勢12名からなる要請団が内閣総理大臣他5箇所へ大会決議書を手渡し、事件の早期解決と再発防止を要請しました。このような悲劇が二度と起こることがないよう、村民一体となって事件の解決を強く求めていきましょう。
平成21年11月7日に読谷村楚辺で発生したひき逃げ死亡事件は、米軍トリイ基地所属の米軍人による犯行であることが明らかになり、読谷村民はもとより沖縄県民に大きな衝撃を与えている。 被害者は本村楚辺に住む外間政和さん(65歳)である。外間さんは健康維持のため早朝5時ごろからのウォーキングが日課であった。当日も同様に出かけた後に事故を遭い、発見されるまで10時間以上も放置され、変わり果てた姿で家族に迎えられることになってしまった。亡くなられた外間さんのご冥福を心からお祈りするとともに、今回の悪質極まりないひき逃げ死亡事件は人道上全く許せない凶悪な犯罪行為であり、怒りをもって被疑者米軍人を糾弾する。 米軍は、沖縄県内で事件・事故が起こる度に綱紀粛正、兵士の教育強化を何度も繰り返し唱えるが、どれだけ県民の人権、県民の幸せ、生命まで奪えば気が済むのか。 安保条約があろうが、日米地位協定があろうが、外国に駐留する以上、その国民の人権を最大限に尊重することが人間としての最大の使命である。今日まで、沖縄に駐留する米軍がもたらしてきた多くの被害は、筆舌に尽くしがたいものがある。今回の事件もあの過去の忌まわしい事件・事故を思い出させ、村民そして多くの県民の怒りは頂点に達した。 その様な中、被疑者の米軍人は日米地位協定を盾に基地の中に逃げ込んだ。正に言語道断である。「日本人でも米国人でも犯罪は犯罪」今回の事件は極めて悪質な事件であり、日米で合意した「殺人などの凶悪事件」に該当する事件として、日米両政府は真摯に対処すべきである。 よって、私たち読谷村民は今回の「米軍人によるひき逃げ死亡事件」に対して、厳重に抗議するとともに、下記の事項が速やかに解決されるよう強く要請する。 記 1 日米両政府による被疑者米軍人の日本側への身柄引き渡しを早急に行うこと。 2 被害者に対する謝罪と完全な補償を早急に行うこと。 3 日米地位協定の抜本的見直しを行うこと。 4 米軍人の綱紀を粛正、米軍人、軍属による犯罪を根絶すること。 以上決議する。 内閣総理大臣 外務大臣 国家公安委員長 防衛大臣 在日米軍司令部 米国大使館 在沖米陸軍第10支援群司令官 宛 平成21年12月13日 米軍人によるひき逃げ死亡事件に抗議する 読谷村民総決起大会実行委員会
このたび、多くの村民が総決起大会に参加していただき感謝を申し上げます。早速、村を代表して実行委員会と共に関係省庁へ抗議行動を展開して参りました。大会に参加した1500人余の力が、日米両政府を動かし「米軍人の身柄引き渡し、被害者遺族への補償、地位協定の見直し、米軍人の綱記粛正」が実現することを願っております。今後とも村民各位が平和で安全安心な村づくりの為にご協力を賜りますようお願い申し上げ、お礼と致します。 読谷村長 安 田 慶 造
平成21年11月8日(日)、古堅中学校のロボコン同好会が第10回創造アイデアロボットコンテスト沖縄県中学生大会で、九州オリジナル部門でロボコン大賞(県1位)を、授業外応用部門でアイデア賞(県1位)をダブル受賞し、第11回創造アイデアロボットコンテスト九州地区中学生大会へ沖縄県代表としての出場が決定しました。古舘康平主将は、「みんなで出し合ったアイデアを形にするのは大変だったけど、結果を出せて良かった。九州大会でも優勝を目標に頑張ります。」と力強く語りました。
11月16日は、「いいイム」の日です。平成21年11月16日(月)、嘉手納中央公民館で県産かんしょの生産振興及び消費拡大を図るため、「いもの日」制定セレモニー(主催:いもの日実行委員会)が開催されました。 セレモニーでは「いもの日」制定に関する講演やパネル展示、お菓子などかんしょ加工品の展示が行われたほか、県民が健康と美容のために一日一食はいもを食べることを願い、「いもの日宣言」が提唱されました。
平成21年12月3日(木)、有限会社協生産業様から車いす10台の寄付がありました。誠にありがとうございました。今回の寄付は、協生産業の野球好きのメンバーが主催した野球大会「協生産業杯」の収益金を社会に役立てたいとの思いから寄付していただきました。安田村長は「社会が高齢化する中で、車いすはいくらあっても困らない。弱者をサポートしたいという気持ちを若者が積極的に持ってくれたことが素晴らしい。本当に感謝します。」とお礼の言葉を述べました。
平成11年3月に米軍より返還された嘉手納弾薬庫一部(国道東地区)の26.5haについて、軍用地跡地利用として、土地区画整理事業が平成21年3月に採択され、平成21年12月3日(木)に沖縄県より組合設立が認可されました。12月10日(木)には読谷大湾東地主会の松田武夫会長ほか理事による安田村長への報告が行われました。安田村長は「大湾東地区は国道58号線に面し、交通アクセスも良く発展が期待できる地域。今回は地主の方々をはじめ多くの方の力添えがあって軌道に乗せることができ、感謝している。」と述べました。
宝くじの普及広報事業の一環として市町村や自治体に助成される宝くじ助成金(250万円)を活用し、親志区(山川宗盛区長)でイベント用の組み立て舞台・屋根及びテーブルやイスなどが整備されました。親志区長からは「近年、公民館が手狭になり、区民全員で集まることが難しい状況が続いていたので、今回の助成は大変ありがたい。整備が完了して区の敬老会で使用したが、多くの区民が集まることができた。」と喜びの気持ちを語りました。
村民の皆様、新年開けましておめでとうございます。平成二十二年、寅年が始まるにあたり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。 村民の皆様には、日頃から村政に対する深いご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。おかげをもちまして丑年の昨年も着実により良い村づくりを進めていくことができました。心から感謝申し上げます。 昨年は、一昨年から続く世界的な厳しい社会情勢の中、国内においては政権交代が行われるなど大きく揺れ動いた一年でしたが、我が読谷村においては、未来に向けた多くの新しい動きがスタートした年となりました。 懸案の軍用地の跡地利用については、読谷飛行場跡地において具体的な整備がスタートいたしました。 まず、読谷中学校の新築工事が始まりました。現在、工事は着々と進んでおり、今年の二学期には、新しい校舎での授業が始まる予定です。その他、農用地部分における土地改良事業や道路整備も始まりました。 また、大湾東地区におきましては関係者の長年の努力が実り、組合設立の認可が下り、区画整理事業がスタートいたしました。この地域は読谷村の南の玄関口であり、今後約十年の内には素晴らしい環境の住宅地として整備が行われ、村の顔としての役割も果たしてくれるものだと思っております。 そのような基盤整備の他、四月には、待望のコミュニティバス「鳳バス」が運行を開始いたしました。村内四路線を走る紅いも色の鳳バスは、お年よりや子どもたちを中心にご利用いただいておりますが、今後ますます、より多くの村民の皆様に愛され、利用していただくために運行方法などの改善を行ってまいります。 その他にも、本村出身の子どもたちが多数在籍する嘉手納高校野球部の九州大会優勝や健康増進センターの利用者数が開館一年半足らずで十万人を突破するなど嬉しいニュースもたくさんございました。 そのような中、外間政和さんが米兵にひき逃げされ、尊い命を失うというショッキングで悲しい事件もございました。その事件の早期解決と被害者のご遺族への補償の実施等を求めて、「米軍人によるひき逃げ死亡事件に抗議する読谷村民総決起大会」を十二月十三日に開催いたしましたが、師走のお忙しい中にも関わらず千五百名余りの村民の皆様にご参加いただきましたことは、本当に心強く感じました。まことにありがとうございました。決起大会の決議文は、村民の代表とともに上京し、日米両政府に対し直接手渡してまいりました。村民の思いが届き、速やかに事件が解決することを心から願っております。 さて、いよいよ今年は、念願だった陸上競技場の建設工事が着工いたします。即に実施設計も終了し、二月頃から工事が始まる予定であります。この陸上競技場は、平成二十三年の夏頃までには完成予定となっており、来年の読谷村陸上競技大会は、永年の願いであった専用競技場で開催されることになります。 また、今年は、選挙の年となりそうです。二月に、村長選挙が行われる予定でありますし、その後村議員選挙、県知事選挙と続いてまいります。村民の皆様におかれましては、ぜひ投票所に足を運んでいただき、村政、県政に対する自らの意思を表示していただきたいと思っております。 社会を取り巻く状況は、今年も決して楽観できるものではございません。しかしながら、村民の皆様のお力添えがあれば、読谷村はこれからも益々発展していくことができると、私は信じております。 資料によりますと、「寅」ろいう文字は、「草木が伸び始める」という意味があるそうです。また、「寅は千里行って千里帰る」と言います。昨年は、牛の歩みのごとく一歩一歩着実に物事を進めることができましたが、今年は虎のように勇ましく、勢いよく発展する年になりますことを心から願っております。どうか、今年も、村民の皆様にとりまして実り多く素晴らしい一年となりますことを祈念申し上げます。 最後になりますが、私は、二月末の今回の任期いっぱいで村長の職を退くことにいたしました。三期十二年、助役時代を含めると三十二年という長きにわたり村民の皆様には、本当にお世話になりました。思い返せば、読谷飛行場の問題をはじめ実に多くの場面で村民の皆様から大きなお力添えを頂きました。お陰をもちまして、なんとか村長の職を全うすることができそうです。心から感謝とお礼を申し上げます。二月に行われます村長選挙で新しい村長が決まるわけでございますが、どうか、新しい村長に対しましても、これまで同様に皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 以上申し上げ、年頭にあたっての私のあいさつといたします。