
年頭の挨拶 村長 伊波俊昭
年頭の挨拶 村長 伊波 俊昭 輝かしい一九五七年の新春を迎えまして一言ご挨拶申し上げます。一年の始めに立ちまして過ぎ去った一年を反省し、そして新らしい年に備えて計画を樹てることは誠に有意義なことであり、樹てた計画を実現させるために毎日毎日努力を続けていくことが新年の心構えでなければならないと思います。 古人も「一年の計は元旦にあり」と教えています。去年四月喜友名正謹前村長を立法院議員に送りその後を継いで赴任しまして以来既に九ヶ月その間プライス勧告に端を発した軍用地問題、長期の旱魃に続いて来襲した数次の台風等、いろいろ困難な問題もありましたが、村民皆様の御協力と御鞭撻と琉球政府、民政府等の御指導御援助により適宜適切につぎつぎ生起した問題を処理出来ました事に深く感謝申し上げる次第であります。経済面においても社会面においてもいろいろの施設や組織が強化され読谷村発展の基盤が築かれました。移動十年を記念する事業として役所事務室建設が去る十二月二十六日吉日を卜して着工。生産基盤としての五〇屯工場の建設が昨年十月着工。両工事共に新春早々竣工の運びとなっていることを始めに農道(長浜、渡慶次、楚辺、古堅)排水(座喜味)や水道(楚辺、大木)等の施設等も完成、亦土地を守る会、新生活運動協議会、子供を守る会、防犯協会支部等の組織も強化されました。 今年こそは之等の組織が本格的に活発に活動を開始し村民の福祉のために大きく貢献そ明るい住み良い読谷が出来る事でありませう。更に今年こそは昨年に数倍して我が村が発展しますように政治、経済、教育、文化、社会、その他諸般の施策を盡し村民の御期待にそえますよう努力する所存でありますから、倍旧の御協力と御鞭撻を下さいますよう御願い致しまして年頭の挨拶といたします。