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1962年8月21日発行 読谷村だより
議会議員選挙 九月九日執行 きたる、九月九日に議会議員の選挙が行われます。 読谷村の議会議員の定数は、二十名で、その二十名の選良により、読谷村の総ての施政が決定されるのであります。 従って、この二十名の議員を選挙する今度の総選挙は、有権者において大切な機会であります。村の政治に参与する機会のうち、基礎的、一般的な最も手近かな機会であります。自らの意志によって、この機会に、選挙権の行使を、投票の義務を果たすように願います。 来る、九月九日の投票日には、公民権である選挙権を無にしないよう、心掛けて下さい。なお当日の、選挙会場、投票分会場及び所轄区域を次のとおり告示しました。 読谷村選挙管理委員会告示第五号 一九六二年九月九日執行の読谷村議会議員選挙会場、投票分会場所轄区域を左記のとおり定める。 一九六二年七月二十八日 読谷村選挙管理委員長 古堅宗光 ※「一、選挙会場及び投票分会場並びにその区域」は表のため、原本参照。 二、選挙日時 一九六二年九月九日午前七時から午後六時まで 三、選挙すべき議員数 二十人
村議会臨時会開会 古堅中学校敷地購入を可決 本村議会第三回臨時会が去る八月十八日、十時半から開会された。本議会に村長から提案された。 第八号議案、学校敷地購入について 第九号議案、一九六三年度読谷村才入才出追加更正予算（第一回）について 第十号議案 読谷村育英会一九六二年度才入才出決算、同一九六三年度事業計画、同才入才出予算及び財産目録の承認について 以上の三議案について審議の結果各議案とも原案のとおり可決して午前十一時五十分閉会した なお八号議案の学校敷地の購入については、古堅中学校の独立による敷地として伊良皆の東佐久原と比謝の伊保堂原に七、七三八坪（二六筆）と読谷小学校の校地拡張に供するため波平の東原一、一六八坪九四（三筆）の購入を決定した 九号議案の追加更正予算は学校敷地購入費の二五、六八一ドルと立法院議員選挙費の一六八ドルで合せて二四、七○五ドルが追加されたのである。
育英会理事会開く 本年度貸費生を決定 読谷村育英会（会長知花成昇氏）では去る八月九日に理事会を開き本年度の賃費生の選定及び、一九六二年度の決算、六三年度事業計画、六三年度予算等について協議した。なお本年度の賃費生は前年度より継続貸付一九名、新規貸し付け二名を決定した。本年度新規貸付者は次のとおり。 学校名 国際短期大学経営学科一年 貸費生氏名 松田謙一 保護者 住所 喜名四九二 氏名 松田ユキ 学校名 琉大農家政工学部家政学科三年 貸費生氏名 比嘉幸子 保護者 住所 楚辺二、一七四 氏名 比嘉恒明
区長会提出事項 一 日時 七月二十一日十時 二 提出事項 1 特別融資による優良農機具購入申込みについて 2 甘蔗夏植予定面積報告について 3 畜産月報の報告について（六月末現在） 4 水稲審査について 5 甘藷害虫駆除督励について 6 台風災害援助資材受給予定者報告について 7 議会議員選挙の総選挙人名簿について縦覧が八月一日から十五日迄開始される 8 水難事故防止、交通安全、火災予防について 一 日時 八月二日十時（於波平公民館） 二 提出事項 1 中間苗圃、原苗圃、展示圃設置者選定について 2 農務関係予算について 3 ボリビア自営開拓移住募集について 4 中間苗圃の配付について 5 ブラジル雇用契約無縁故家族移住募集について 6 移民生年隊募集について ブラジル、アルゼンチン 7 海外移住者希望調べについて 八月二十日までに報告 8 一九六二年度村税滞納者の催促について 9 コレラ及び日本脳炎予防対策について 10 選挙人名簿縦覧開始について 11 水難事故、交通安全火災予防について 一 日時 八月十一日九時 二 提出事項 1 溜池及び農機具の申請について スキ、噴霧器、散粉器、耕耘器九月十日迄に申込み2 財政資料の報告について 3 喜名経由バス開通について 一九六二年八月十日から 4 議会議員名簿縦覧について 八月十五日まで、親子ラジオで有権者に周知せしめること5 交通安全、水難事故、火災予防、日本脳炎予防、コレラ予防等について 一 日時 八月二十一日十時 二 提出事項 1 女子開発青年隊募集について 2 畜産練習生募集について 3 一九六二年四月一日から同六月三十日までの新築家屋の報告
〔74号1ページの続き〕 について 4 漁業従事者のコレラ予防注射について 5 区長のコレラ予防注射について 6 コレラ予防ポスターの掲示について 7 水難事故、交通安全、火災予防について
育英会総会で決定 決算の承認六三年度事業計画、予算等 本村育英会総会は去る八月十一日午前十時から村民会館で開かれた。当日は一九六二年度の才入才出決算を承認し、一九六三年度の事業計画や才入才出予算を原案どうり決定、欠員中の理事に大湾梅成氏を選出して十一時すぎ終了した。 ※「1962年読谷村育英会才入才出決算書（才入の部）」は表のため、原本参照 ※「1963年読谷村育英会才入才出予算（才入の部、才出の部）」は表のため、原本参照。 読谷村育英会の概要 自 一九五五年度 至 一九六二年度 貸与額 一五、三四三弗五○仙 貸与人員 延一六二人 償還額 三、五五○弗九九仙 償還延人員 七三人 貸与実人員 六三人 内 卒業生 三九人 在学生 二四人 卒業生就職状況 教職員 一八名 琉球政府職員 一○名 会社員 五人 軍雇傭員 四人 報道関係 二人 計 三九人
行政状況報告書③ 産業経済（前号よりつづく） 生活改善普及については既成グループ数が三五総人員六八五名の組織でもって事業が進められ年間をとおして諸講習会 研修会 実績発表等を行い目標と致しましては四つの柱を立て その内容は 一、勤労者としての健康の維持 二、家庭生活の合理的運営 三、次代の農業人の基礎 （三面の七段へ続く）
〔74号2ページの続き〕 （二面より） を作るための育児と家庭教育 四、家族関係の民主化 以上を当面目標として活動の途上にあります。 土木費について 村道維持については、大木部落内側溝工事と高志保宇座線、瀬名波線、大木比謝線の路面工と高志保線の側溝工事を施工中であります。 道路新設改良費の五○パーセント補助事業の計画に当っては予め議会の建設委員会と共に工事予定箇所を廻り、受益面積や事業効果を調査して計画設計し、土木事業補助金交付規定によ
コレラ予防対策について Ａ 感染状況 フィリピンに於いて去る十二日に発生流行を極めたコレラが三月には香港に持ち込まれ三月から四月と大流行を来した。その間発病患者は一○○○名を越え、死者三○○～四○○名といわれ、今又台湾に侵入してすでに五○名の患者を出し、死者三名も出ていると伝へられている。この感染経路については空陸海とる様の場合が考えられるが大宜味朝計先生による香港、台湾何れの場合も漁夫に依り持ち込まれたようである。 Ｂ 疫学 コレラの主要な流行は海外から輸入せられるによって起り、それからの伝播は汚染された海水によるものと、上陸した患者保菌者からの二通りがある、従って多くの場合患者は先づ海港に発生し、海岸線に沿って蔓延し、漁夫船員等が犯され、次いで魚介類及び果物其の他輸入食品を介して内部に拡がる。 Ｃ コレラ菌について コレラ菌の海水中に於ける生存期間は平均二日から九日で夏は七日から九日で春秋は四日から五日冬は二日から三日となっている。魚に附着したコレラ菌はエラ、消化管、肛門等に多い。コレラ菌は各種の消毒薬及び温熱に対して弱く摂氏一○○度の加熱では直ちに死滅する。 Ｄ 潜伏期間 数時間から五日間で平均三日である。 Ｅ 症状 下痢と吐瀉が特徴である。 便は始めは普通の下痢状であるが数回後には米のとぎ汁のような水様便となる、体温は下り患者は渇を訴える、体は水分欠乏の為に皮ふの弾力がなくなり皮ふをつまんで見るに中々原形に復さない。重症のものは、うはごとを云い虚脱に陥って死亡する。死亡率は五○％以上を示す場合がある。 Ｆ 予防法 沖縄の如き四面海で漁夫の多い国に於いては空や海から侵入する危険性が強いが特に海を通しての侵入が心配される、その為軍民両政府共之が侵入にそなえて港湾に関係ある仕事に従事する者及び漁民に対し予防注射を行い、又台湾海域への出漁の禁止、輸入食品の輸入禁止等の非常措置が行われている、故に我々は沖縄にも侵入することを予測し万一にそなえて下記のことを巌に実行されねばならない。 （イ） （1） 魚ろうに従事する者は直ちに予防接種をする。 （2） 患者又は凝めしい者があるときは直ちに医師の診断をうけるようにする。 （ロ） 一般処置 （1） 飲食物に蠅のたからぬようにすること。 （2） 飲料水を煮沸又は消毒（カルキ）し生水をのまないこと。 （3） 蠅の発生を防止すること。 Ａ 蠅の幼虫駆除 （イ） 発生場所の除去（ロ）殺虫剤の散布（ハ）発生場所の定期的処理（汚物の取片付けと埋没等） （ロ） 蠅の成虫駆除 （ハ） 直接蠅の止り易い場所に殺虫剤を散布する。 （4） 手洗（食前、用便後）の励行 （5） 予防注射をうけること。 （6） ねずみの捕殺撲滅を計ること （7） 魚の生食を巌に注意すること。
自七月十六日 至八月十五日 主なる行事 七・一七 教育委員会 〃 二○ 生改グループ連絡協議会総会（読谷沖映において） 中部地区土地事務研究会（於 本村） 教育委員会 〃 二一 定例区長会 〃 二二 読谷村療友会総会 〃 二五 中部地区振興会総会（コザ琉米センターにおいて） 教育委員会予算公聴会（於村 民会館） 〃 二六 琉米親善委員会（於楚辺通信隊） 青少年補導活動実施協議会（於嘉手納警察署） 村議会議員選挙告示行わる 〃 二七 むつみ会総会（於村民会館） 〃 二九 婦人会研修会（於村民会館） 八・二 区長会（於波平公民館） 消防協会嘉手納支部総会（於嘉手納警察署） 〃 四 生改連協研修会（於波平公民館） 古堅校区婦人会研修会（於古堅校） 〃 七 講和前補償金支払（ボーロ飛行場地域） 〃 九 育英会理事会 〃 一○ 講和前補償金支払終る（ボーロ飛行場地域） コレラ予防対策協議会（コザ保健所） 〃 一一 定例区長会 育英会総会 〃 一三 総合保健衛生打合会
