1980年4月15日発行 / 広報よみたん / 10頁
見直される農業1980年世界農林業センサス概要経営耕地面積は797ヘクタール
見直される農業 一九八○年世界農林業センサス概要 経営耕地面積は七九七ヘクタール
昨年十二月に実施された一九八○年世界農林業センサスの結果の概要がこのほど村役場・企画課でまとめられました。
その概要によると農家戸数は一、四六九戸、耕地面積は七九七ヘクタールになっています。これは、前回の一九七五年農業センサスに比べ、農家戸数で五二戸、耕地面積では二七四ヘクタール増加したことになっています。
農家戸数については、僅かに増加しただけですが、耕地面積では前回比で実に五〇%近くも増別さたことになり、村内の農業をとりまく環境は著しく変化してきたものと思われます。今回センサスの結果の概要は村当局が予想してした耕地に、ほぼ一致した耕地面積であり、今後の地域農政を進める中で最も基礎的な資料として使用されることになっています。
次に規模別で分類してみると、最も多い農家群は一五〇坪以上一千坪未満で、これは、全農家戸数の四六%を占めています。続いて一千坪以上~二千坪未満が四五三戸(三一%)、二千坪以上~三千坪未満が一五六戸(十一%)になり、一町歩以下(三千坪未満)の農家が全体の八七%を占め、極めて零細な農業経営形態になっています。だが、中には一万坪以上耕作する農家が十一戸もあり、規模拡大する農家も目だちます。
経営耕地面積を一戸当りに算出すると、約一、六〇〇坪にしかならず、依然として零細な農業経営でしかないようです。専、兼業別では、そのほとんどが兼業農家で、しかも第二種兼業農家が最も多いようです。第二種兼業とは、農業以外の他産業に従事することを主だとする者で一町歩以下の経営農家に多いようです。一方、農業を主とする第一種兼業農家は一町一歩以上の耕作農家に多くその割合は一割弱でしかなりません。
農作業従事者状況についてみると、きび作農家においては、その家族のほとんどが農作業に従業しているようです。男女別では、村北部地域の農家の婦女子は何かにつけ農作業との係わりをもちますが、村南部地域ではたとえ農家であっても農作業に従事したことがないとする者が多く、農業概念の地域偏差が見られます。
以上が先の一九八○年世界農林業センサスの概要ですが、結果の公表は地域ごと細部にわたり集計され、農林水産省から公表の段取りになっています。
尚、農業センサス調査に際し、各々農家の調査へのご協力まことにありがとうございました。
(写真)本村の農業をとりまく環境は著しく変化してきた。とりわけ座喜味区農村基盤総合整備事業は特筆されるものがあります。
※写真は原本参照